「枝豆」は、夏の食卓やお弁当のおかずとして欠かせない食材です。
そんな「枝豆」には、実はたくさんの種類があります。
最近は「だだちゃ豆」や「茶豆」などが人気ですが、違いがイマイチ分かりづらいです。
そこで、「だだちゃ豆」と「枝豆」の違いについてご紹介していきます。
栄養や味の違い、旬の時期、そして美味しい茹で方も見ていきましょう。
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だだちゃ豆と枝豆の違いは?
そもそも、「だだちゃ豆」と「枝豆」って違うのでしょうか?
違うとしたら、どう違うのでしょうか?
さっそく、「だだちゃ豆」と「枝豆」の違いを見ていきましょう。
「枝豆」とは、大豆が熟成する前に収穫したものの総称です。
一般的な「枝豆」は、「黄大豆」という品種です。
「黄大豆」は、黄色っぽい色をしています。
「枝豆」を熟成後に乾燥させると、黄色っぽい大豆の色になります。
また、 「枝豆」は、枝のままで販売されていることが多いですよね。
これは、栄養価の低下を防ぐためです。
「枝豆」には、「黄大豆」の他に、「黒枝豆」と「茶豆」といった品種があります。
「黒枝豆」は、豆がさやの中で成熟すると、黒色になります。
一般的な枝豆よりも深い甘味とコクがあります。
「茶豆」は、見た目は普通の枝豆ですが、さやの中の薄皮が茶色です。
香りが豊かで、特にゆでた時の甘い香りが特徴です。
実は、「だだちゃ豆」は、この「茶豆」の仲間です。
つまりは、「枝豆」のなかの一品種となります。
ですが、「だだちゃ豆」は、産地が限定されます。
山形県庄内地方・鶴岡市で栽培されて出荷されるものが、「だだちゃ豆」なのです。
見た目の違いとしては、一般的な「枝豆」は、さやも豆も鮮やかなグリーンです。
一方、「だだちゃ豆」は、さやはちょっぴり茶色っぽいグリーンで、豆も茶色っぽいです。
これは、さやの産毛と薄皮が茶色いためです。
もうひとつ特徴があります。
それは、「だだちゃ豆」はさやが小ぶりで、さやの中の豆が2粒なのです。
一般的な「枝豆」は、さやの中の豆が3粒のものも多いですよね。
このように、「だだちゃ豆」は、一般的な「枝豆」よりもちょっと小ぶりで、地味な見た目となります。
ちなみに、「だだちゃ」は、庄内地方の方言で「お父さん」「親父(おやじ)」を意味します。
そして、栄養成分や味にも違いがあります。
まずは、栄養成分での違いを見ていきましょう。
一般的な「枝豆」は、大豆と同様の良質の『タンパク質』などを含み、栄養豊富です。
女性に嬉しい成分である『大豆イソフラボン』も豊富。
その他、『ビタミンB1』『カリウム』『食物繊維』『鉄分』などを含んでいます。
さらに、「枝豆」には、『ビタミンA』『ビタミンC』が豊富です。
ちなみに、『ビタミンB1』は、アルコールを分解してくれる成分です。
飲酒時のおつまみに最適な一品というわけです。
「だだちゃ豆」も栄養豊富です!
「枝豆」と同じ栄養成分に加えて、アミノ酸の『アラニン』や糖類の『スクロース』は、「枝豆」よりも多く含んでいます。
さらに、「だだちゃ豆」は、次のような成分も豊富に含んでいます。
★『葉酸』
妊婦さんにはかかせない栄養素です。
胎児が先天性の疾病にかかるリスクを下げる効果があるとされています。
また、貧血対策にも役立つとされています。
★『メチオニン』
アレルギー物質である「ヒスタミン」の働きを抑制する効果があります。
そして、肝機能を向上させてくれる効果があるとされています。
これにより、二日酔いを抑える働きがあります。
★『GABA』
精神的なストレスの抑制に役立ちます。
また、血圧の低下や中性脂肪の低下にも効果があるとされています。
★『オルニチン』
成長ホルモンの分泌を促進し、肌の若返り等の美肌への効果が期待できます。
含有量は、シジミの数倍といわれています。
このように、「だだちゃ豆」は、「枝豆」よりも栄養価が高いのです。
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つづいて、味の違いについてです。
一般的な「枝豆」も、「だだちゃ豆」も、濃厚な大豆の味がします。
ですが、「だだちゃ豆」は、「枝豆」よりも、甘み&旨み&香りが強いのが特徴です。
これは、旨み成分の『アラニン』が、「だだちゃ豆」には「枝豆」の約2倍も含まれているためです。
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『枝豆 茶豆 黒豆は大豆の種類!?違いやレシピ!美味しい食べ方』
だだちゃ豆の旬の時期はいつ?
では、「だだちゃ豆」は、いつ食べられるのでしょうか?
「だだちゃ豆」の「旬」を見ていきましょう。
一般的な「枝豆」は、全国各地で栽培されています。
そのため、梅雨頃から夏の間、スーパーなどで購入することができます。
ですが、「だだちゃ豆」は、産地限定のため、時期が短くなります。
「だだちゃ豆」の「旬」は、8月上旬~9月上旬です。
「だだちゃ豆」の品種ごとに見ていきましょう。
★早生(わせ)
< 収穫時期 >
8月上旬~8月中旬
※1番早く採れる品種。
★本豆(ほんまめ)
< 収穫時期 >
8月中旬~8月末
※香り・甘味・コクの面で最も優れている品種。
★晩生(ばんせい)
< 収穫時期 >
9月上旬~9月中旬
※粒・さやが大きくなり、甘味も増します。
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だだちゃ豆の美味しいゆで方は?
それでは、「だだちゃ豆」の美味しいゆで方をご紹介します。
◎ とにかく新鮮なうちに茹でる!
◎ ゆでる時の塩分濃度は、湯量に対して4%が一番美味しい!
(枝豆の茹で方)
(1)さやの両端を切り落とす
枝豆のさやをキッチンばさみで枝から切り離していきます。
この時にさやの中の豆にまで塩味が浸み込むように、さやの両端を少し切り落とすようにしてください。
(2)塩をまぶしてもんでおく
切りとったさやをボウルなどに入れ、塩を振って塩もみします。
産毛や表面の汚れなども落とし、サヤの色を綺麗に仕上げる事が出来ます。
塩もみした後は、5~10分程塩をなじませておきます。
塩の量は、茹でる水の量に対して1%(水1Lに対して10g)を使います。
(3)沸騰させている湯に加えてゆでる
水に対して3%程の塩(水1Lに対して30gの塩)を加えて、沸騰させます。
ぐらぐら沸騰したら、塩もみをしてなじませたさやを入れます。
強火で2~3分程度茹でたら、一度味見をして、硬さをチェックします。
お好みの硬さよりも少し硬いくらいで火を止めると、余熱でちょうど良い硬さになります。
※5分以上ゆでると、旨み成分のアミノ酸が流出しやすくなります。
ゆで過ぎないように気を付けてください。
※「塩もみに使った塩」+「湯の塩の量」=「水に対して4%の塩分濃度」になります。
(4)ザルにあげて冷まします
ゆであがったらザルにあげ、軽く塩を振って、うちわであおぐなどして粗熱を取ります。
冷水に落とすと、色は綺麗に上がりますが、豆やサヤが水を吸って水っぽくなります。
水っぽいと美味さ半減なので、冷水に落とさないようにしましょう。
ちなみに、「枝豆」は、塩分濃度が4%のときに、最も美味しく感じるといわれています。
といわれても、塩分の摂り過ぎにならないか心配になりますね。
ですが、食べる豆の部分100gに対して、塩はわずか1g(1%)しか含まれません。
よって、「枝豆」を食べ過ぎなければ、塩分の摂り過ぎにはなりません。
また、4%の塩分濃度でゆでるのが良い理由は、味だけではありません。
「枝豆」を最もやわらかくする効果や、プリプリと弾力性を保たせる効果があり、食感も良くなるのです。
さいごに
「枝豆」は栄養豊富な野菜です。
その中でも、さらに優秀なのが「だだちゃ豆」です。
産地限定のため、一般的な「枝豆」のようには簡単に手に入りません。
味もバツグンに美味しいので、是非とも味わいたいものです。
「だだちゃ豆」には、お子さまから中高年の方まで、幅広い年代の方の健康に役立つ栄養がたっぷり。
なので、家族でいただきたいですね。
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