食卓でも大活躍の「小松菜」は、極寒期を除いて一年中栽培でき
る野菜です。
夏以降は、害虫被害が少なくて特に育てやすい時期となります。
今回は、初心者にも簡単に栽培できる「小松菜」をご紹介します。
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夏に植える野菜の小松菜は初心者でも大丈夫!
小松菜は、発芽適温が15~35℃で、生育適温は20~25℃と低温を
好む野菜です。
25℃以上の高温にはやや弱いのですが、低温には非常に強いです。
1~2週間ずらして種を蒔くと、長期間収穫を楽しめます。
家庭菜園でも人気が高く、初心者向けの野菜です。
種の種類も豊富で、ホームセンターでは様々な種類が販売されて
います。
育てやすい品種は、「照彩」「楽天」「よかった菜」「裕次郎」
などです。
夏に植える野菜の小松菜をベランダで育てましょう!
小松菜は、プランターで栽培できるので、ベランダでも十分に栽
培を楽しめます。
では、プランターで種から育てる方法をご紹介します。
★準備(種を植える2週間前までにしておきましょう)
・プランターを用意します。サイズは、小型タイプ(40㎝程度)
以上のものを利用しましょう。
・土を準備します。市販の培養土を利用すると簡単です。
ご自分で作る場合は、赤玉土7:腐葉土2:バーミキュライト1に
石灰を用土10ℓ当たり10~20gと、
化学肥料を用土10ℓ当たり10~20gを混ぜ合わせた物を使
います。
・プランターに用土を入れます。プランターの8分目くらい入れま
しょう。
★種をまく「条蒔き」
・種まきは、小松菜の場合、間引きしながら育てる「条蒔き」が
おすすめです。
割りばしなどを使って、条間(幅)10~15cm、深さ5mm程度
のまき溝を作ります。
・まき溝に、1~1.5cm間隔で種を蒔きます。
その後、種が見えるか見えない程度に薄く土をかぶせ、軽く手で
押さえて土と種を密着させます。
※間引き菜をベビーリーフとして食する場合は、少し厚めに種を蒔
いても大丈夫です。
※芽が出るまでは乾燥しないよう、こまめに水やりを行いましょう。
★水やり
・種を植えた直後~芽が小さいうちは、ジョウロの口を上に向けて、
種や芽が流れたり倒れたりしないように丁寧に水やりをしましょう。
・根付いた後は、小松菜は乾燥に強いので、土の表面が乾いた時に
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たっぷりと水やりをする程度で構いません。
・水やりは、回数を増やすよりも1回の量を多めに与える方が効果的
です。
★間引き(1回目)
・種を蒔いてから、5日~1週間程度で発芽が揃います。この頃に
1回目の間引きを行います。
1回目の間引きでは、葉が重なり合っているところを中心に、形
の悪いものを間引いて2~3cm間隔にします。
★間引き(2回目以降)
・2回目の間引きは、本葉が3~4枚前後になった頃に行います。
この時に株間を4~5cm程度にして、最終的な株間に調整します。
※大株に育てたい場合は、株間6cm、小株で早取りしたい場合は、
株間3cmでも良く育ちます。
★追肥
・生育期間が短いので、基本的には不要です。
・葉の色が薄かったり、黄色っぽいなど、栄養不足が考えられる場
合は、追肥をします。
固形肥料よりも液肥の方が適しています。
液肥を与える場合は、葉に掛からないように丁寧に与えましょう。
化成肥料の場合は、1回あたり10g程度を条間に撒いて周辺の土と
軽く混ぜ合わせ株の根元に寄せてやります。
夏に植える野菜の小松菜は簡単に収穫できます!
小松菜は、間引きながら簡単に収穫できます。
一回目の間引きで間引いた小松菜も食べることができるので、料理
に利用してください。
★収穫の目安
・夏蒔きで25~30日です。春・秋蒔きは、45日~60日、晩秋蒔
きは、60日~100日です。
・見た目では、草丈が15~20cm程度になったものが収穫適期
です。
※小松菜は、20㎝を超えたくらいから急激に成長します。
大きくなりすぎると、味が落ちてしまいます。収穫適期を逃さな
いようにしましょう。
やや小さいサイズで収穫すると、柔らかくて風味豊かな味を楽し
めます。
★収穫方法
・ハサミで根元を切ってもよいのですが、根元を手で持って引き抜く
ようすると土に根が残りません。
さいごに
小松菜は、代表的な「葉野菜」です。
ビタミンCをはじめ、βカロテン、ビタミンK、ビタミンB群、カルシウ
ムやカリウムのミネラル類などの栄養素を豊富に含んでいる健康効果
の高い野菜です。
夏から秋への季節の変わり目は、風邪を引いたりしやすい時期でもあ
ります。
ご家庭で育てた小松菜を、美味しく健康にお役立てください。
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