梅雨頃から夏にかけては、家庭で食事の準備をされる方は、
言われなくても食中毒には気を付けますよね。
しかし、夏の暑さが落ち着いてくるころは、涼しくなってきたから
と食中毒にも気を緩めていませんか?
「秋」は、夏よりも食中毒が多いのです。
今回は、「秋の食中毒」についてご紹介します。
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行楽の秋は食中毒が多い?!
まずは、食中毒の種類についてみていきましょう。
食中毒には、次のような6種類があります。
(1)細菌性食中毒
(感染型)サルモネラ属菌、病原性大腸菌(O-157)など
(毒素型)黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌など
(2)ウイルス性食中毒・・・ノロウイルス、ロタウイルスなど
(3)真菌性食中毒・・・カビ菌など
(4)自然毒食中毒(動物性・植物性)
(5)化学性食中毒・・・洗剤、農薬など
(6)寄生虫食中毒
夏に多いのは、(1)細菌性食中毒の「感染型」です。
これは、食品に付いた細菌が、高温多湿の中で活発になり、体内で増殖して起こります。
一方、秋に多くなるのは、(1)細菌性食中毒の「毒素型」です。
また、(4)自然毒食中毒と(6)寄生虫食中毒も増えてくるので注意が必要です。
とくに、「自然毒」による食中毒の発生は、秋が最も多くなります。
食中毒が秋に増える原因は?
では、「秋に増える食中毒」の原因についてご紹介します。
★細菌性食中毒の「毒素型」
行楽の秋で、外でお弁当などを食べる機会が増えます。
そんなお弁当やサンドウィッチ、お惣菜などについた細菌(主に黄色ブドウ球菌)
によって引き起こされます。
夏の間は、お弁当を保冷するなどで対策をしますが、涼しくなる秋は、油断してし
まうことも原因となります。
★自然毒食中毒
自然毒には、「動物性」と「植物性」があります。
「動物性」には、フグ毒などがあります。
「植物性」には、キノコ毒やジャガイモの芽などがあります。
どちらも、秋以降に発生件数が増えますが、特に注意したいのが、「植物性」の
自然毒食中毒です。
行楽シーズンの秋には、「キノコ狩り」を楽しむ方も多いです。
ですが、「キノコ」には、見た目ではわかりづらい毒キノコが沢山あります。
毒キノコではないと思って食べてしまい、食中毒になってしまう場合が多いようです。
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★寄生虫食中毒
生鮮魚介類や肉類などについている寄生虫によって引き起こされる食中毒です。
秋は、魚介類が美味しい季節です。
サケ、サバ、イカなどにつきやすいので、秋に旬を迎える「鮭」などを生食で
食べる時は、注意が必要です。
秋の食中毒を予防するには?
『行楽の秋』&『食欲の秋』を楽しむためにも、食中毒の対策をしっかり行いたい
ですよね。
予防するにはどうすれば良いのでしょうか?
★細菌性食中毒「毒素型」・・・菌の繁殖を防ぐ!!
・お弁当やお総菜は、出来るだけ涼しい場所で管理する。
・可能なら、食べる前に加熱する。
・食べる前は、手を洗う。もしくは、直接手で触らない。
★自然毒食中毒「植物性」・・・知識を持ち、慎重に!!
・毒キノコの知識を身につけ、キノコ狩りに出かける際は、図鑑を持ち歩く。
・初心者だけでは行かないようにする。
・採ったキノコは、一度にたくさん食べない。
(毒キノコの種類)
『猛毒型』・・・嘔吐、下痢、腹痛などの症状。重症の場合は、死に至ることもあります。
『神経系症状型』・・・発汗、しびれ、幻覚、精神錯乱などの症状。(テングタケ、ドクササコなど)
『胃腸症状型』・・・嘔吐、下痢、腹痛などの症状。(カキシメジ、ツキヨタケなど)
★寄生虫食中毒
・生野菜は、流水でしっかり丁寧に洗う。
・魚介類や肉類は、十分に加熱する。すぐに食べない場合は、冷凍する。
・鮮魚の内臓は、出来るだけ早く取り除く。また、内臓や内臓周辺に寄生虫を
見つけた場合は、加熱調理する。
・調理後のまな板や調理器具をよく洗う。
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さいごに
秋は、”食”に”イベント”にと楽しみが盛りだくさんです。
夏の疲れが出やすい時期でもあるので、体調管理も大切です。
そして、食中毒をしっかり予防して、美味しく楽しい「秋」を健康に過ごしてくださいね。
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