花粉症は、春だけではありません。
秋も花粉症に要注意の季節なのです。
今回は、「秋の花粉症」についてご紹介します。
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秋の花粉症もつらい!
秋の花粉症は、夏バテや夏風邪の時期と重なり、判断しづらい場合があります。
近年の猛暑により、体力が落ちて免疫力が低下していると、鼻水やくしゃみなどのいくつかの風邪の症状が同時に起こってしまうことがあります。
これにより、夏風邪と勘違いしてしまいます。
しかし、既に秋の花粉症を発症している方にとっては、「これは花粉症かな」と思い当たることでしょう。
秋の花粉症の原因は、雑草です。主に、ブタクサ・ヨモギ・セイタカアワダチソウ・カナムグラなどです。
これに加えて、最近増えているのが、イネ科の雑草であるバミューダグラスです。公園のほか、ゴルフ場にも植えられています。
また、既に花粉症の方は、食物アレルギーにも注意が必要です。花粉症の方のうち約10%が、食物アレルギーもあると言われています。
例えば、ブタクサの花粉症の方の場合、ブタクサと同じ「たんぱく質(抗原)」を持った食べ物を食べたときに発症します。
花粉に含まれるアレルギーを引き起こしやすい「たんぱく質」と似た「たんぱく質」を含む野菜や果物があります。
秋のブタクサやヨモギに似ているたんぱく質を持つ野菜や果物は、『にんじん セロリ、メロン』などです。
これらを食べて、口の中がかゆいなどの症状があれば、食物アレルギーかもしれません。
一度病院で、どの「たんぱく質」にアレルギーを持っているのかを検査してもらうと良いでしょう。
秋の花粉症はいつがピーク?
秋の花粉は、夏から秋へと季節が変わる8月下旬から飛散します。そして、11月中旬ころまで続きます。
この頃は、レジャーに最適なシーズンですよね。キャンプや登山など、花粉症の原因である雑草に近づく機会が増えます。
秋の花粉はいつがピークなのでしょうか?原因となる植物ごとに、花粉のピーク時期をみていきましょう。
★ヨモギ:全国
•ピーク時期・・・9月~10月
•生息場所・・・道端、堤防、空き地、山野
(関東地方)
8月から飛び始めるヨモギ花粉は、9月中旬にピークを迎え、9月末あたりに終息をします。
(関西地方)
8月~11月にかけて飛散し、ピークは9月中旬~10月上旬になります。
★ブタクサ:全国
•ピーク時期・・・8月下旬~9月末
•生息場所・・・道端、堤防、空き地、山野
(関東地方)
8月下旬~9月末にかけてピークを迎え、10月中旬あたりで終息します。
(関西地方)
9月がピーク期間になります。
10月に入ると終息します。
★カナムグラ:全国
•ピーク時期・・・9月~10月中旬
•生息場所・・・道端、野原など日あたりの良い場所
(関東地方)
9~10月にかけてピークを迎えます。11月頃に終息します。
(関西地方)
10月上旬~中旬までがピークとなります。9月からカナムグラの花粉は飛び、11月中旬には終息をします。
★セイタカアキノキリンソウ:関西&中国地方
•ピーク時期・・・10月~11月
•生息場所・・・荒地、河川敷
(関西&中国地方)
10月~11月にかけてピークを迎えます。9月から飛散する。
セイタカアキノキリンソウはに群生している植物ですので、この時期はなるべく生息域に近寄らないほうが良いでしょう。
★イネ科:全国
花粉症の原因となるイネ科の植物は「カモガヤ」「イネ」「麦」「ススキ」「ナガハグサ」「コヌカグサ」「スズメノテッポウ」「バミューダグラス」などがあります。
イネ科は、4月中旬頃から花粉が飛散するので、期間が長いのが特徴です。
•ピーク時期・・・5月~10月上旬
•生息場所・・・川辺、田畑
(関東地方)
4月上旬から10月中旬まで飛散します。
花粉のピークは5月~6月中旬。10月中旬でほぼ終息します。
(東北地方)
5月~6月と、8月~9月にイネ科の花粉が飛散します。ピークは初夏の5月中旬~6月中旬にかけて。
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(関西地方)
8月にピークを迎え、10月上旬に再びピークが来ます。その後は11月にかけてイネ花粉は終息に向かいます。
秋の花粉症にハーブティーが効果あり?
秋の花粉は、雑草が原因なので、飛散距離は短くなります。
よって、予防としては、雑草が多いところに近づかないことと、マスクを着用するのが効果的です。
しかし、暑さが和らいでくる時期であっても、日中はまだまだ暑い日もあります。そんな中、マスクをして家事や育児をするのは、ちょっと嫌ですよね。
それなら、食品による対策をされてはいかがでしょうか?
花粉症に効果のある食材には、次のようなのものがあります。
『シソ 、エゴマ 、春菊、ピーマン、ミント、ローズマリー、カモミール』
これらを食事に取り入れるのも良いのですが、今回おすすめしたいのが、「ハーブティー」です。
先程の食材の中に、『ミント、ローズマリー、カモミール』とありました。
これらは「ハーブ」です。ハーブティーは、これらの「ハーブ」を手軽に飲むことができます。
★ハーブティー
ハーブとして一般的な「ミント、ローズマリー、カモミール」は、『ルテオリン』という成分を含んでいます。
『ルテオリン』は、強い抗アレルギー効果をもつ物質で、体内で炎症を引き起こす物質が作られるのを阻害する働きをもつ成分です。
この他にもミネラル・鉄分が豊富なハーブティーは、花粉症以外のアレルギー症状全般の緩和・改善や、またその予防に効果があります。
※ちなみに、ローズマリーには「集中力を高める」といった効能もあります。お子さんの勉強時にいいかもしれません。(余談でした)
では、花粉症対策に効果のあるハーブティーを症状別にご紹介します。
★ペパーミント:鼻づまり
『ミントポリフェノール』の働きが、鼻の粘膜の腫れを抑えて鼻づまりの症状を改善してくれます。
※その他の効能:頭痛の軽減、眠気をすっきりさせる
★ネトル:目のかゆみや鼻づまり
アレルギー症状の原因となる『ヒスタミン』を含んでいます。
ネトルに含まれている『ヒスタミン』は、逆に、アレルギー症状を抑える働きがあります。
緑茶のような味で飲みやすいです。
※その他の効能:血液を浄化し、体質を改善する
★エルダーフラワー:鼻づまりや喉の不快感に
優れた「発汗作用」や「利尿作用」があり、喉や鼻の粘液を浄化して気道をきれいにする効果があります。
このため、花粉症や風邪、インフルエンザに効果があると言われています。
マスカットに似た味で、蜂蜜などで甘みをプラスするとさらに飲みやすくなります。
★カモミール:花粉症全体的な症状に/
『アズレン』という成分を含み、アレルギー症状を抑える働きがあるので、アレルギー症状が緩和されます。
ただし、ブタクサ科のアレルギーがある場合は、カモミールを摂ることで症状が悪化することがあります。どうぞご注意ください。
やさしい甘さがあり、リンゴのような香りが特徴です。
※その他の効能:気分をリラックスさせて睡眠に促す
☆効果的な飲み方☆
・花粉症対策として飲むなら、花粉シーズンの1か月前くらいから飲み
続けると効果的です。
また、1日に飲む量は、2~3杯程度が良いとされています。
・飲みにくい場合は、砂糖や蜂蜜、ミルクを入れたりして試してみてく
ださい。
ただし、砂糖は、花粉症を悪化させるので、摂りすぎないように注意
しましょう。
・温かいうちに飲みましょう。冷たい飲み物は、体を冷やし腸の活動を
弱めるので、免疫効果を下げてしまいます。
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まとめ
夏から秋への季節の変わり目は、夏の疲れや、気温の変化によって、体調を崩しやすい時期です。
秋の花粉症が重症化しないように、対策をしましょう。
ハーブティーには、花粉症に効果があるだけでなく、リラックス効果もあります。
温かいハーブティーをゆっくり飲んで、夏休み中の疲れも一緒に癒しましょう♪
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