2023年、金環皆既日食が起こります。
「いつ起こるのか?」
「日本で観測できるのか?」
「なぜ珍しいのか?」
そこで、金環皆既日食が起こる日にちなどについて紹介します。
また、金環日食と皆既日食の違いや日本でみる方法についてもお伝えしていきます。
Contents
金環皆既日食はなぜ珍しい?
「金環皆既日食」が、2023年4月20日の午後に起こります。
とても珍しい現象で、今世紀で起こるのは7回のみです。
なぜ、そんなに珍しいのでしょうか?
早速、解説していきます。
「金環皆既日食」は、月の影が地球を横切るときにその外観が変化して起こります。
多くの場合は、金環日食 → 皆既日食 → 金環日食 と変化します。
つまり、金環日食と皆既日食が同日に起こる現象となります。
金環皆既日食が観測できる地域は狭く、その周辺地域では部分日食が見られます。
金環日食と皆既日食のどちらも珍しい現象です。
それが両方起こるので、金環皆既日食は大変珍しいのです。
2023年4月20日の「金環皆既日食」では、オーストラリアなどで「皆既日食」が起こります。
そして、インド洋などで「金環日食」が起こります。
日本では、一部地域で「部分日食」が起こります。
2023年4月20日「金環皆既日食」が起こる地域
※下記のごく一部の地域で起こります
・インド洋
・太平洋
◆「皆既日食」が起こる地域
・オーストラリア
・インド洋
・東ティモール
・インドネシア
・太平洋
※下記の一部地域で起こります
・インド洋
・太平洋
・アジア
・オセアニア
・南極
金環日食と皆既日食の違いは?
では、「金環日食」と「皆既日食」について説明します。
「金環日食」とは
「金環日食」は、太陽に月が重なりリング状に見える現象です。
【金環日食が起こる条件】
・地球と太陽の距離が近い→太陽が大きく見える
・地球と月の距離が遠い→月が小さく見える
※月の本影が地球に届いていない
- 太陽の見かけの大きさが、月よりも大きくなるときに起こります。
観測できるのは、細い帯状の地域です。
この観測できる地域を「金環帯(金環日食帯)」といいます。
「金環帯」は大変狭く、観測できる地域がかなり限定的となる珍しい天文現象なのです。
日本では、北海道で一番多く観測されています。
といっても、3000年間で20回だけという珍しさです。
「皆既日食」とは
「皆既日食」は、太陽が月にすっぽりと隠されてしまう現象です。
皆既日食が起こる地域では、太陽が月に隠れてしまうので、太陽の光が届かなくなります。
【皆既日食が起こる条件】
・地球と太陽の距離が遠い→太陽が小さく見える
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・地球と月の距離が近い→月が大きく見える
- 太陽よりも月の見かけの大きさが大きくなるときに起こります。
皆既日食では、コロナやダイヤモンドリング、プロミネンスが見られることもあります。
観測できるのは、細い帯状の地域です。
この観測可能な地域を「皆既帯(皆既日食帯)」といいます。
月が作る影の位置は、月の公転・地球の自転によりどんどんと地球上を移動していきます。。
このため、観測できる地域が狭く、非常に珍しい天文現象です。
日本では、やはり北海道で多く観測されています。
皆既日食が北海道で観測されたのは、3000年間で15回だけです。
金環皆既日食を日本でみる方法
非常に珍しい天文現象である「金環皆既日食」。
2023年4月20日は、日本では「部分日食」が観測できます。
ただし、一部の地域となります。
日本で「部分日食」が起こるのは、南の地域となります。
◆日本で「部分日食」が起こる地域
・関東地方~近畿地方の南部
・九州地方南部
・四国地方南部
・伊豆諸島
・南西諸島
・小笠原諸島
「部分日食」は、一番早い那覇で13時35分から始まります。
食が最大になるのは、14時21分(那覇)となります。
その他の観測できる地域でも、14時30~40分ごろに食が最大となります。
食の終わりは、15時05分(那覇)です。
「日食」を観察する際は、目を傷めないように気を付けましょう。
色付きの下敷きやサングラスでは、十分に太陽光を遮断できません。
必ず専用のグラスなどを使用しましょう。
次に日本で「日食」を観測できるのは、7年後となります。
2030年6月1日に「部分日食」が起こります。
この日食は、日本全国で観測できます。
北海道では、「金環日食」となります。
また、「月食」は、2023年10月29日に日本全国で観測できます。
さいごに
最近話題となることが多い天文現象。
2023年は、日食や月食が日本でも起こります。
4月20日には、大変珍しい「金環皆既日食」が起こります。
ただし、日本では一部地域で「部分日食」が観測できるのみとなります。
観測できそうな方は、専用のグラスなどで見てみてくださいね。
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