柿の木があるご家庭では、実が成長し始めると収穫が楽しみになりますね。
ですが、大きくなり始めた柿の実が落ちてしまうことがあります。
この落果する時期が、いつまで続くのか心配になりますよね。
また、残っている実を収穫するために必要な摘果・肥料についても紹介します。
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柿の実の落下はいつまで続く?
柿の実は、梅雨明け頃から大きくなりはじめます。
このころから、実が落下してしまうことがあります。
落下の主な原因には、3つあります。
● 生理落下
生理落下の場合は、ヘタごと落ちてしまうのが特徴です。
生理落下は、6月に多く落ちます。
また、受粉不良の場合も、青い実が落果します。
長雨等の天候の影響で、受粉不良になることがあります。
こちらは、7月中旬まで続きます。
● 害虫
害虫の場合は、発生後~収穫期まで続きます。
● 病気
病気の場合も、発生後~収穫期まで続きます。
梅雨前後の落果は、病害虫よりは、生理落下・受粉不良による場合が多いでしょう。
梅雨明け後は、害虫による落果が増えてきます。
▼ 柿の実の病害虫による被害についてはこちらの記事をご参考になさってください。
ヘタムシ・カメムシの駆除について紹介しています。
『柿の実が落ちるのはなぜ?原因や消毒で落ちるのを防ぐ対策』
柿の実を摘果する意味と方法
ご家庭で育てられている柿の木の場合、「摘果(てきか)」は必要ないとされています。
しかし、柿の実を大きく&美味しく育てたい場合は、「摘果」するとよいでしょう。
また、実の落果が落ち着いたあとでも、数が多い場合は、「摘果」することで、翌年の収穫量を安定させることができます。
その年にたくさん収穫できるのはうれしいですが、その分、柿の木は弱ってしまいます。
そのため、翌年の花芽が少なくなり、実の収穫量に影響します。
では、「摘果」を行う時期と方法をご紹介します。
★ 受粉不良も含めた「生理落下」が落ち着いてから行います。
梅雨明け頃から7月中旬には落果が落ち着いてくるでしょうから、
7月中旬~8月上旬に行うとよいでしょう。
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★「1枝1果」を目安に「摘果」します。
よい実を残すのが目的でもあるので、大きくて形がよい実を残すようにしましょう。
落果後の残りが少ない場合は、病害虫の被害にあったものや、奇形のものだけ「摘果」します。
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柿の実を収穫するまでの肥料は?
柿の実の落下を防ぎ、実を大きく育てるのは、「肥料」も大切です。
ですが、「肥料」を与え過ぎるのもよくありません。
時期と量には注意が必要です。
● 肥料を与える時期・・・7月と収穫後
・リン酸分の多い緩効性化成肥料
・三要素等量の緩効性化成肥料
上記のどちらかを規定量与えます。
※規定量は、購入した肥料に記載されています。
★「収穫後」
・硫酸カリ・化成肥料等の複合肥料
・堆肥や有機物
上記のような肥料を規定量与えます。
※規定量は、購入した肥料に記載されています。
【関連記事】
ヘタムシ・カイガラムシの駆除などについて紹介しています。
『柿の木栽培で消毒時期はいつ?ヘタ虫駆除や消毒以外の害虫防除方法』
さいごに
柿の栽培において、実が落果して心配になることは比較的多い悩みです。
生理落果や害虫などの原因が考えられます。
病害虫による落果では、駆除しないと落果が続きます。
また、残った柿の実を大きく成長させるには、摘果や肥料等の作業が大切になります。
秋には、美味しい柿の実が収穫できるとよいですね。
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