お盆にはご先祖様をお迎えする準備をしますが、そのひとつとして、お膳をお供えします。
このお膳、いつからいつまで供えるものなのでしょうか?
この記事では、お盆にお供えするお膳について、期間やタイミング、並べ方、料理の献立についてご紹介していきます。
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Contents
お盆のお膳はいつからいつまで供える?
まずは、お盆にお膳をお供えする期間は、
一般的には8月13日~8月16日
となります。この4日間がお盆の基本的な期間となります。
この期間中、毎日3食お膳をお供えします。
ただ、回数は、ご家庭によって異なります。1日1食だけお供えするというご家庭もありますし、1日2食というところもあります。
また、お盆の期間中に1回だけお膳をお供えするというご家庭もあるなど様々です。
これは、代々の伝わるやり方に従ってお供えしているご家庭もあれば、地域の風習でお供えしているご家庭もあるためです。
お盆の期間中に1回だけという場合は、親戚が集まる日にお膳をお供えすることが多いようです。
■お盆のお膳を供える期間
8月13日から8月16日までが一般的です。■お膳を供える頻度
(一般的なパターン)
・1日3食:朝・昼・夕の食事時にそれぞれお供え(最も丁寧な方法)
・1日2食:朝・夕または昼・夕にお供え
・1日1食:主に夕食時にお供え
・期間中1回のみ:親戚が集まる日などにお供え
■各家庭で異なる理由
お膳を供える頻度は、以下の理由でご家庭によって様々です:
・家系の伝統:代々受け継がれてきた供養の方法
・地域の風習:住んでいる地域の慣習やしきたり
・家族の事情:生活スタイルや家族構成に合わせた方法
お盆のお膳の供え方に「正解」はありません。ご家庭の伝統や地域の風習、そして現在の生活に合わせて、心を込めてご先祖様をお迎えすることが最も大切です。
お盆のお膳はいつ下げる?お膳を供えるタイミング
お膳を供えるタイミング
お盆のお膳は、ご家族が食事を取る前にお供えするのが基本です。1日3回お膳をお供えする場合は、朝食・昼食・夕食の前にそれぞれ準備しましょう。
お膳を下げるタイミング
(基本的な下げ方)
・朝のお膳:昼食用のお膳を供える前に下げる
・昼のお膳:夕食用のお膳を供える前に下げる
・夜のお膳:翌朝まで置かず、早めに下げる
注意点
近年の猛暑を考慮し、多くのご家庭では食べ物が傷む前に早めにお膳を下げています。
特に夏場は、長時間置いておくとお供え物が傷んでしまう可能性があるため、適切なタイミングで下げることが大切です。
お供えした食べ物の状態を見ながら、傷まないうちに下げるのがポイントです。ご先祖様への気持ちを込めつつ、衛生面にも配慮した供養を心がけましょう。
お盆のお膳の並べ方と料理献立は?
さて、お盆にお膳をお供えする際には、どのような料理にしたら良いのでしょうか?
基本的には、肉や魚を使わない「精進料理」を『一汁五菜』でお供えします。
料理について
➀白米
・「親椀」に、ご飯を丸くよそいます。
➁お吸い物、味噌汁
・「汁椀」に、お吸い物などを入れます。
・具材は、ネギやワカメなど普段と同じもので大丈夫です。
➂お漬物
・「腰高」または「高皿」に、たくあんやきゅうりの浅漬けなどを「2切れ」用意します。
➃煮物
・「平椀」に、煮物を盛り付けます。
・地域によって、煮物の具材が決まっているところもありますが、一般的には、高野豆腐やこんにゃく、しいたけなどの煮物となります。
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➄酢の物や和え物
・「つぼ椀」に、酢の物や和え物を小さな山型にこんもり盛ります。
並べ方
料理が準備出来たら、仏膳に並べます。
お膳の並べ方は、次のとおりです。
左手前:親碗(ご飯)
右手前:汁椀(汁物) 真ん中:腰高・高皿(漬物) 左奥:平椀(煮物) 右奥:つぼ椀(酢の物など) |
料理の並べ方は、宗派によって異なる場合があります。ご家庭の宗派を確認して並べましょう。
料理を並べたら、お膳の写真を撮っておくのがおすすめです。来年もこの写真を見て並べることができます。
最後にお箸を添えて供えます。お箸は、仏壇側(故人側)からみて手前に、箸先が左になるように置きます。
▼ 分かりやすい動画がありましたので、ご参考にされてください。
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よくある質問(Q&A)
Q1. お盆のお膳はどこに供えるの?
A. ご先祖様を迎える「精霊棚(しょうりょうだな)」や仏壇に供えるのが一般的です。家庭によっては、床の間や小さな祭壇を用意することもあります。
Q2. お盆のお膳に使う器は決まっている?
A. 特に決まりはありませんが、黒塗りのお膳や漆器を使う家庭が多いです。最近では、手軽に使える使い捨てのセットや陶器の小鉢などを使う場合も増えています。
Q3. ごはんは炊きたてでないとダメ?
A. 必ずしも炊きたてでなくても問題ありませんが、できるだけ新しいものを供えるのが望ましいとされています。温かいごはんをお供えすることで、丁寧な気持ちを表すことができます。
Q4. 精進料理の定番メニューには何がある?
A. 定番には、煮しめ・胡麻和え・おひたし・漬物・味噌汁・ごはんなどがあります。地域によっては、素麺や季節の野菜を使った料理が加わることもあります。
Q5. 肉や魚を使った料理でもよい?
A. 基本は肉や魚を使わない精進料理が望ましいとされていますが、最近では地域や家庭によって柔軟に対応している場合もあります。大切なのはご先祖様を敬う心です。
さいごに
お盆の準備は大変ですよね。
お膳については、ご家庭によって決まり事がある場合もありますが、献立に関しては、普段食べているものでも良いでしょう。
普段作り慣れていないものは気が張りますが、普段から作っているものなら気が楽になりますよね。
どんな料理であっても、気持ちを込めてお供えしたお膳に、ご先祖様も喜んでくださるでしょう。
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