「柿」の栽培では、実の落果に悩まされることが多いですよね。
ですが、葉が落ちる現象にも注意が必要です。
なぜ、柿の葉が落ちるのでしょうか?
落葉は、病気が原因の可能性があり、対処が遅れると収穫にも影響します。
今回は、柿の葉っぱが落ちる原因となる病気について見ていきましょう。
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柿の葉っぱが落ちる原因は?
ご家庭で「柿」を栽培されていると、やはり病害虫には敏感になりますよね。
梅雨時から晩夏にかけては、「柿」の病気に気を付けなければなりません。
柿の葉っぱが落ちていたら、じっくり観察しましょう。
★ 柿の葉っぱの裏に白っぽいカビのようなものはついていませんか?
もし、このような葉を見つけたら、「うどんこ病」が発生してる可能性があります。
「うどんこ病」は、葉っぱの裏がうどん粉上の菌糸で覆われます。
葉裏に、白いカビが発生していたら、この病気を疑いましょう。
「うどんこ病」を発症すると、葉の機能が衰え、早い時期に落葉します。
果実も大きくなりません。
また、柿の木も弱ってしまうため、翌年の収穫にも影響します。
「うどんこ病」は、5月と9月頃が発生しやすい時期となります。
★ 柿の葉っぱに褐色の斑点はありませんか?
葉っぱに褐色の斑点を見つけたら、「落葉病」かもしれません。
軽度なら見逃してしまいがちですが、ひどくなると、葉っぱがすべて落ちてしまうので注意が必要です。
「落葉病」は、菌に感染すると、葉っぱに縁が緑色の褐色の斑点ができます。
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ひどい場合は、葉っぱがすべて落ちるだけでなく、収穫前の果実も落果します。
感染から発症までの期間が長いのが特徴で、予防的な対処が重要となります。
「落葉病」は、秋に発生しやすい病気です。
柿の葉っぱが落ちる病気の対策は?
では、柿の葉っぱが落ちる病気である「うどんこ病」と「落葉病」の対策について見ていきましょう。
★「うどんこ病」
発生のひどい葉っぱは、取り除きます。
落ち葉も取り除いて処分しましょう。
< 防除方法 >
◎ 5~9月に薬剤を散布します。
( 散布時期:開花前、8月下旬、9月 )
◎ 薬剤は、殺菌剤の有機銅水和剤が有効です。
・キノンドー水和剤
・ベンレート水和剤
・トップジンM水和剤
・オキシンドー水和剤 など
◎発生後では、ベニカマイルドスプレーなどが有効です。
★「落葉病」
発病した場合は、落ち葉をこまめに集めて、処分しましょう。
出来るだけ菌を取り除き、残さないようにするのが大切です。
翌年の発生にもつながるので、しっかり処分してください。
< 防除方法 >
◎6~7月に薬剤を散布します。
( 散布時期:6月上旬&下旬、7月中旬 )
◎ 薬剤は、有機銅水和剤が有効です。
・キノンドー水和剤
・ベンレート水和剤
・トップジンM水和剤
・オキシンドー水和剤 など
さいごに
「柿」の収穫までの数か月間は、葉っぱが落ちる病気に気を付けないといけません。
日頃からよく観察をして、早めに対処するようにしましょう。
「落葉病」は、予防的な防除が大切です。
適期には、薬剤を散布して防除しましょう。
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