「ゆず」っていいですよね。
「ゆず」がスーパーなどに出回ってくると、今年も冬になったんだなあ、なんて
感じてしまう自分がいます。
さて、そんな「ゆず」。
実は、とっても奥深くて長い歴史があるのです。
古くは、平安時代の書物である『続日本記』や、江戸時代の『本朝食艦』『和漢
三才図会』などに薬としての使い方や、細かい調理法なんかも載っているのです。
さらに、『柚珍秘密箱』といった柚子専門の料理本も出ていて、古くから庶民の
暮らしに必要な果物でした。
今回は、そんな冬の代名詞「ゆず」の捨てる部分のない秘密について、見ていき
ましょう。
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ゆずはまるごと無駄のない使い方で!
” 実 ” はもちろん、” 皮 ” までしっかり食べられる「ゆず」。
この「ゆず」が旬を迎えるのは、ずばり ” 冬 ” です。
とはいえ、スーパーなどに出回り始めるのは9月ごろからで、12~1月くらいまで
出回っています。
「ゆず」には、「青ゆず」と呼ばれるものと、お馴染みの「黄ゆず」とがあります。
「青ゆず」は、一般的な「黄ゆず」よりも、香りと酸味が強いのが特徴です。
そんな「ゆず」の特徴といえば、やはり、その独特の ” 香り ” ですよね。
ゆずの皮に含まれる香りには、血管を広げて血流をよくする効果があります。
よくお風呂に入れて入浴し、体をしっかりと温めて血行を良くし、皮に含まれる香り
で、風邪などの感染症や冷え予防に使われるのはこのためです。
「ゆず」は、お風呂で楽しむ以外にも、その独特の香りや風味を生かして、料理や調味料
としても力を発揮してくれます。
普通の「焼き魚」にさっと「ゆず」のしぼり汁をかけるだけでも、その風味や香りのおかげ
で一段と美味しく感じられます。
また、「高野豆腐などさっぱりとした煮物」にアクセントとして加えるだけでも、高級感の
ある味へと変化します。
「茶碗蒸し」や「なます」、「おそば」との相性も抜群です。
最近では、この「ゆず」を使った調味料も多く出回っていますよね。
例えば、「ゆずコショウ」や「ゆずポン酢」、「ゆずドレッシング」など、いつもの調味料
に「ゆず」の風味が加わっただけで、また違った美味しさを楽しむことができます。
お酒との相性も良く、「ゆず」のお酒も数多く販売されています。
私は最近、近くのスーパーで「ゆず」のグミを見つけて、感動して衝動買いしてしまいました。
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そのくらい、「ゆず」って身近な食材になってきているのですね。
ゆずの種は化粧水に!作り方と使い方は?
そんな香りがよくて独特な風味で私たちを魅了してやまない「ゆず」ですが、実は、化粧水とし
ても私たちの生活に浸透してきているのです。
たしかに、「ゆず」の入浴剤もあるくらいですから、お肌にいいのは分かるのですが・・・。
今回ご紹介する「ゆず」の種を使った化粧水って、一体どのようなものなのでしょうか?
まず、「ゆず」には高い抗酸化作用があります。
ですので、今人気のお肌の酸化を防いでくれる働きをします。
また、『ビタミンC』も豊富ですので、美白効果やニキビ予防にも期待が高まっているのです。
そんな「ゆず」の種を使った化粧水を、ご家庭で作ることができるってご存知でしたか?
早速、詳しい作り方をご紹介しましょう。
・ゆずの種(ゆず2~3個分)
・日本酒か焼酎(ゆず種の重量の約10倍)
・蒸留水
材料は、たったのこれだけです。
【 作り方 】
① 種を取りだし、そのまま洗わずに日本酒や焼酎をひたひた程度で漬け込みます。
② 2、3週間ほどすると、種の中に含まれるペクチンが溶けて、とろとろになってきます。
こうなってきたら準備OK。
③ 種を取り除き、お好みのテクスチャーになるように、蒸留水で割ってあげます。
日本酒で作った場合は、そのままでもお使いいただけます。
ただし、敏感肌の方は、初めは蒸留水で薄めて使われるとよいかもしれません。
どうですか?
とっても簡単ですよね♪
これを、出来れば遮光の瓶に小分けにしておきましょう。
この「ゆず」化粧水は、髪や体、顔など全身にお使いいただけます。
スプレータイプの小瓶に入れておけば、オフィスなどで乾燥を感じた時、さっと吹きかけて
お使いいただけます。
とはいえ、保存料を全く使用していないので、2週間ほどで使いきることをお勧めします。
さいごに
「ゆず」って、本当に捨てる部分がないくらい万能です!
食べても飲んでも、そしてお肌に使っても、私たちの体に素晴らしい力を発揮してくれます。
また、「ゆず」の皮を ” 冷凍 ” や ” 乾燥 ” させておくと、長期間の保存も可能です。
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興味がある方は、ぜひとも試してみてくださいね。
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