涼しげなイメージのある「リネン」。
「フレンチリネン」など、人気が高まって
いますが、リネン素材の生地とはどのよう
なものなのでしょうか?
また、リネン生地の特徴や良さについて
ご紹介していきます。
デメリットについても触れていきます。
リネンの服を購入する際の参考にしてみてく
ださい。
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リネン素材の生地とは?
まず、「リネン」とは、「麻素材」の1つ
です。
「麻」は、繊維の総称で、種類が多数あります。
ですが、日本で「麻」と表記できるのは
以下のものだけです。
◆ ラミー(苧麻)
「麻100%」と表記されるのは、この2種
類に限られています。
ちなみに、これ以外には、ヘンプ、ジュート
やマニラ麻などがあります。
これらは、まず産地が違いますが、植物を分
類する「科」も違う全く別の植物です。
では、リネン(亜麻)とラミー(苧麻)につ
いて詳しく見ていきましょう。
◆ リネン(亜麻)
亜麻(あま)科の植物で作られている繊維
です。
人類最古の繊維ともいわれています。
「リンネル」とも呼ばれます。
麻の中で最もしなやかで柔らかい肌触りです。
◆ ラミー(苧麻)
苧麻(ちょま)は、イラクサ科の植物です。
日本でも古来より使われてきました。
最近は、「フレンチリネン」の人気が高まっ
ていますよね。
この「フレンチリネン」とは、リネンの中で
も、フランス北部で栽培されたものです。
フランス北部は、涼しい気候と豊富な水に恵
まれており、最高品質のリネンの産地として
知られています。
リネン素材の特徴は?メリット&デメリット
では、「リネン」の良さとはどんなところ
なのでしょうか?
特徴をみていきましょう。
< リネンの特徴 ~メリット~ >
★ 質感がよい
・上品なツヤがあり、風合いがナチュラル
で質感が美しいです。
・チクチクせず、肌触りが柔らかいです。
★ 丈夫で長持ち
・とても丈夫で、擦れに強く、寝具にも適
しています。
・水に濡れると強度を増すので、洗濯に強
いので、長く使えます。
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・使い込むほど柔らかくしなやかになるの
で、長く使えます。
★ 清潔に使える
・天然抗菌効果が高く、清潔さを保ちやすい
です。
繊維構造の中に含まれる「ペクチン」によ
り、繊維の奥まで汚れが入り込むのを防ぎ
ます。
これにより、汚れが落ちやすいです。
★ 吸水性&速乾性
・吸水性があり、発散性に優れています。
このため、さらりとした爽やかな肌触り
です。
洗濯後の乾きも早いです。
★ 通気性&保温性
・繊維の中に空気を含む空洞があり、通気性
に優れています。
・冬は、この空気が温まることで、保温効果
があります。
< リネンの特徴 ~デメリット~ >
★ 色落ちしやすい
染色堅牢度が弱いため、色落ちしやすいです。
★ シワになりやすい
伸縮性が劣るため、シワになりやすいです。
そして、シワが取れにくいのです。
なので、シワになると、アイロンが大変です。
このように、「リネン」には、多くのメリット
があり、着心地が良いのが魅力です。
ただ、デメリットもあります。
シワになりやすいのは、お手入れの面では面倒
ですよね。
ですが、最近はシワになりにくいものもありま
すし、洗濯もポイントを押さえておけば案外簡
単です。
ちなみに、「フレンチリネン」は、長く着るほ
どにくたっとしたやわらかさになり、肌に馴染
んでいくのが特徴となっています。
▼ リネンの上手な洗濯方法について詳しく
ご紹介しています。
しわになりやすい特性や洗濯時に気を付
けるポイントを知って、大切に着ていき
ましょう。
『【リネン素材のしわ】洗濯方法と気を付けるポイント!アイロンかけ方』
さいごに
「リネン」は、麻の繊維のうちの亜麻科の植物
で作られているものです。
日本で「麻100%」と表記される物には、こ
の「リネン」のほか、「ラミー」があります。
「リネン」の特徴は、吸湿性・速乾性・通気性
などに優れており、着心地が良いのが魅力です。
シワになりやすいというデメリットもあります
が、着るほどに肌に馴染んでいくので、長く着
たくなる素材でしょう。
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