夏から秋へと季節が移りかわる時期は、体調管理がむずかしいときでもあります。
この頃は台風シーズンでもあり、気候による体調不良が起こりやすいです。
喘息のお子さんをお持ちの方は、要注意の時期です。
今回は、『台風と喘息』についてご紹介します。
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台風で喘息が悪化する?
台風が接近すると、頭痛や倦怠感など、体調不良になることがあります。
喘息のあるお子さんも、台風接近により、発作が起こったり、症状がひどくなったり
する場合があります。
では、台風は、どのように喘息に影響しているのでしょうか?
台風がもたらす影響についてみていきましょう。
★台風接近による”気温”の変化
最近の夏は猛暑がお決まりとなっていますが、台風が接近すると、急激に気温が下がること
があります。
また、季節の変わり目でもあるので、日中と朝晩の気温差が大きくなります。
これに先ほどの台風の影響が加わり、気温の変化により体調を崩しやすくなります。
★台風接近による”気圧”の変化
台風が接近すると気圧が下がってきます。
気圧は、人間の体に深く関係しています。
気圧が低くなると、体内の血管が膨張し、さまざまな症状が現れることがあります。
「喘息」の場合では、血管が膨張し、気道粘膜からの分泌液が増えることが影響していると
いわれています。気道粘膜からの分泌液が増えると、気管が狭くなり、発作につながるとさ
れています。
★台風接近による”湿度”の変化
低気圧により、肺の血管が膨張し、湿度の変化に過剰に反応してしまう状態となります。
これにより、自律神経が乱れ、喘息症状の悪化などの体調不良へとつながります。
また、内臓には、湿気に弱い器官があります。この器官が弱ることで、体調不良につなが
る可能性もあります。
★夏の間に増えたダニの死骸などのハウスダストの吸入
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夏の間に繁殖したダニの死骸などが、台風接近に伴う風で空気中に舞い上がり、それを吸
い込んでしまい、喘息の症状を悪化させる場合があります。
台風の影響から喘息の子供を守る対策は?
持病のない健康な人でも、台風接近で体調を崩すことがあります。
喘息のあるお子さんなら、なおさら影響を受けやすいでしょう。
予防や症状を軽減または緩和するための対策はあるのでしょうか?
まずは、病院で受診し、適切な治療を受けること、継続することが大切です。
そのうえで、効果のある対策をご紹介します。
★予防・・・普段から気を付けること
・気温の変化に気を付け、服装を選ぶ
・食生活、十分な睡眠など生活習慣に気を配り、自律神経の強化&免疫力の向上を図る
・ハウスダストを吸い込まないようにマスクを着用する
・ラジウム温泉・ラドン温泉・トロン温泉で入浴する
これらの温泉は、「ラドン」という気体が発生しています。このラドンを、入浴中に呼吸
で肺から吸収することで、さまざまな病気の治癒効果があります。喘息や気管支炎にも効
果があるとされています。
ただ、医学的に証明されてはいませんので、必ず効果があるわけではありません。
★症状の軽減・緩和
・水分を多めに摂り、喉の乾燥を防ぐ
・寝て休む時は、上半身を少し高くして休む
・発作がひどい時は、正座した状態で前かがみになる
※唇が青ざめたような悪い色になったり、呼吸時にヒューヒューと音がするなどの場合は、
すぐに病院へ行きましょう。
▼こちらの記事もご参考になさってください。
『台風と鼻炎の症状は関係あるの?症状悪化を抑える対策はある?』
さいごに
治療も含めて、普段の生活でのケアを行っていたら、台風などの気候の影響を受けにくく
することが可能です。
秋は学校行事も多い時ですので、お子さんが学校行事を楽しめるように、健康管理に気を
配ってあげてください。
夏休みが終わった頃は、お母さんも夏の疲れが出やすい時なので、ご自身の健康にも気を
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付けてくださいね。
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