秋の花である「彼岸花」は、園芸では「リコリス」と呼ばれます。
「彼岸花」と聞くと赤い花を思い浮かべるでしょう。
最近は、さまざまな品種があり、美しい花ですよね。
そんな「彼岸花」の栽培についてご紹介していきます。
庭に植えるか鉢植えで育てるか迷っている方もご参考になさって
ください。
また、花後の管理についてもお話していきます。
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彼岸花を庭に植える場合の育て方は?
「彼岸花」は、夏植え球根です。
5~6月の間に球根を掘り起し、7月以降に店頭に並びます。
病害虫に強くて管理も簡単なので、初心者にも育てやすい植物です。
では、彼岸花(園芸名:リコリス)を庭に地植えする場合の育て方を紹介します。
★ポイント★
・植え付けは、7~9月に行います。
・日当たりのよい場所を好みます。
※品種によっては、明るい半日陰でも育ちます。
・過湿を嫌います。
水はけの良い場所で、乾燥気味に育てます。
・根を深くまではります。
なので、根を深くはれる場所に植え付けます。
★植え付け方★
(1)植え付けのタイミングと土
お好みの球根を購入したら、すぐに植えつけます。
庭の植えつける場所を、深めに耕しておきます。
堆肥や腐葉土の有機質を多めに混ぜ込んでおきます。
(2)植え付け方
球根を植える際は、球根サイズの2~3個分の間隔をあけます。
球根1個分の深さに植えつけます。
(3)植え付け後の水やり
市販の球根は、乾燥しています。
なので、植え付け後は、たっぷり水を与えます。
★水やり・追肥★
・庭植えの場合の水やりは、基本的には不要です。
乾燥しすぎる場合は、水を与えてください。
・追肥は、植えつけた年は不要です。
翌年以降は、寒肥(かんぴ)します。
12~2月に植え付け時と同じ有機質の肥料を少量与えます。
また、葉っぱの時期に、液体肥料を薄めて与えると、花が咲き
やすくなります。
★その他★
・葉が育つ時期は、雑草を取り除いてください。
雑草が多いと、成長が悪くなります。
彼岸花の育て方~鉢植えの場合~
彼岸花(園芸名:リコリス)は、鉢植えでも育てることができます。
鉢植えでの育て方をご紹介します。
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栽培のポイントは、庭に植える場合と同じです。
★育て方★
(1)鉢やプランターと土
根を深くはるので、深めの鉢かプランターを用意します。
市販の花と野菜の培養土を鉢またはプランターに入れます。
(2)植え付け方
5~6号鉢の大きさなら1~3球が目安です。
球根の頭が隠れるくらいで植えつけます。
根を深くはれるように、浅めに植え付けします。
(3)植え付け後の水やり
市販の球根は、乾燥しているので、植え付け後は、たっぷり水
を与えます。
★水やり・追肥★
・鉢植えの場合の水やりは、土の表面が乾いたら、十分に水を 与えます。
葉も何もない時期は、水やりを忘れがちです。
球根にも水が必要なので、忘れずに水やりを行ってください。
・葉っぱの時期に、液体肥料を薄めて与えると、花が咲きやすくなります。
彼岸花の育て方~花後の手入れ~
彼岸花(園芸名:リコリス)の開花時期は、7~10月です。
植え付け後、花がきれいに咲いてくれると嬉しくなります。
では、花が咲き終わった後は、どのように手入れをすればよいのでしょうか。
★花がらは?
球根の養分を奪わないためにも、花が終わったら摘み取りましょう。
彼岸花のように花だけを付ける茎を「花茎(かけい)」といいます。
この花茎の先の花がついている少し下の部分(花首)で、花が終わった後の花びらを摘み取ります。
★植え替えは?
・庭植えの場合は、数年間はそのまま植えっぱなしで大丈夫です。
・鉢植えの場合は、小さめの鉢なら、6~8月に一回り大きな鉢に植え替えます。
花付きが悪いようなら植え替えをします。
球根を傷つけないように、鉢から外す様に取り出します。
そのまま根鉢を崩さずに、植え替えます。
★その他
・強風で葉が倒れても、そのままにしておきましょう。
葉が無いと、光合成ができず、球根の養分が不足してしまいます。
なので、葉が倒れてしまっても、葉が枯れてしまうまでは放っておいてください。
さいごに
「彼岸花」は、初心者でも育てやすい植物です。
しかも、植え付けから開花までの期間が短いです。
楽しみがすぐにやってくるのは嬉しいですね。
上手に育てると、球根が自然にどんどん増えます。
なので、翌年以降も楽しめますよ。
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