新しい「だるま」を買った時、「いいことがあったら目を入れよう」と考えて
いる人が多いのではないでしょうか。
では、「だるま」に目を入れる本当の意味や理由とは、いったい何なのでしょうか。
また、「だるま」に目を入れる時、どのようなことに気をつけたら良いのでしょうか。
ここでは、「だるま」に目を入れる意味や、目の入れ方についてお話します。
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だるまの目の入れ方はどっち?
「だるま」に目を入れる時は、まず「左目」から入れることになっています。
左目ということは、こちら側から見て、向かって右側の目ということになります。
最初に左目を入れて、だるまにお願いごとをするのです。
そして、その願いが叶ったら、右側の目も入れるという順番になります。
なぜ、このような順番で目を入れるのでしょうか?
これは、陰陽道に由来すると言われています。
陰陽道では、「物事は全て東から始まる」とされています。
そして、赤いだるまは、「火」「太陽」を象徴していると言われています。
日本では、太陽は南側にあるとされており、太陽を象徴するだるまを南に置くと、
東は左側になります。
そのため、「願い事の始まり」である「東」、すなわち ” 左側から目を入れる”
という形になったそうです。
だるまの目はペンで良い?
では、「だるま」に目を入れる際は、何で書けば良いのでしょうか?
本来であれば、だるまの目は、黒い墨と筆で入れるのが良いと言われています。
でも、だるまの目入れは、黒い色であれば、他の筆記具を使っても大丈夫です。
もし家にペンしかない場合は、ペンで目を入れても問題ありません。
ちなみに、筆以外に、だるまの目入れにおすすめの文房具は、筆ペンです。
筆ペンで目を入れれば、筆で書いたような質感と雰囲気が出ます。
なので、マジックペンなどよりも良いかもしれませんね。
ただし、だるまは縁起ものなので、葬儀などに使う薄墨の筆ペンは避けてください。
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だるまの目でもう片方はいつ入れる?書き入れるタイミング
さて、「だるま」のもう片方の目は、先ほどお話した通り、願い事が叶ってから入れる
とされています。
ですから、合格祈願をお願いしていたなら、合格後にもう片方の目を入れます。
でも、もう片方の目を入れるタイミングは、必ずしも願い事が叶った後でなくても
良いのです。
願い事の種類によっては、だるまを買った当初から両目を入れてしまうこともあり
ます。
例えば、交通安全・健康祈願・商売繁盛、家内安全、金運向上などです。
「いつまでにこれを達成する」という明確な期限が存在しない願い事の場合が、これ
に当たります。
なので、だるまに何をお願いするかによって、目の入れ方が変わってくるのです。
さて、願いが叶い、役目を終えた「だるま」は、どうすれば良いのでしょうか?
この場合、神社や寺に持って行き、お炊き上げしてもらうのがおすすめです。
役目を終えて古くなった「だるま」は、感謝の気持ちを込めて、供養してから処分す
るのが良いとされています。
もし、地元に「どんど焼き」の風習があれば、そこでお炊き上げしても良いでしょう。
さいごに
「だるま」は、陰陽道に基づき、左目から入れ、願いが叶ったら右目を入れます。
でも、願い事によっては、最初から両方の目を入れてしまうというケースもあります。
「だるま」の目は、筆で入れるのが理想ですが、普通のペンを使っても大丈夫です。
最もおすすめの筆記具は、筆ペンですが、薄墨のものは避けてくださいね。
また、役目を終えた「だるま」は、神社などでお炊き上げしてもらい供養しましょう。
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