子供の頃はちょっとワクワクだった「台風」ですが、大人になると心配が
増えるばかりですよね。
そんな「台風」は、通勤・通学に影響が出ることがあるので、その状況に
は敏感になります。
中でも、「台風」の勢力は気がかりですよね。
その勢力を判断する目安のひとつが、「台風の目」です。
そこで、今回は、「台風の目」について見ていきましょう。
「台風の目」とは何なのか?
そして、「台風の目」の中の状況や通過後についてお話していきます。
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台風の目の定義とは?
「台風」は、熱帯低気圧が発達したものですよね。
そして、「台風の発達」とは、海上で水蒸気を蓄えながら、大きくなって
いくことです。
その「台風の大きさ」は、風速15m/s以上の強風が吹くおそれがある範
囲を、台風の中心からの半径で表して定義されます。
「台風の強さ」は、最大風速によって区分されます。
なので、大型で強い台風ほど、雨風が強く、災害も起こりやすくなります。
このような強い台風を気象画像で見てみると、中心が黒くなっており、その
まわりに雲の渦ができています。
この中心部分が、「台風の目」です。
では、「台風の目」について詳しく見ていきましょう。
まず、「台風の目」を国語辞典で調べてみると、
「台風の中心部分で、風が弱く、雲が切れた区域」とあります。
台風が発達すると、雲の渦ができていきます。
そして、渦の中心に遠心力がかかるようになると、周りから空気が吹き込む
力と、遠心力がつり合うようになります。
すると、中心へ吹き込む空気が中に入れず、らせん状に上昇して、中心と周
辺との境界に積乱雲の壁ができます。
これにより、中心には空気が吹き込めず、雲のない状態となるのです。
このようにして「台風の目」ができていきます。
「台風の目」ができるには、中心へ吹き込む風が強くないといけません。
なので、「台風の目」があると、その台風は勢力が強いといえます。
「台風の目」は、勢力が強いほど、小さくてはっきりとしています。
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台風の目の中は晴れてる?
「台風の目の中は晴れている」という話を聞いたことがあるでしょうか?
実際はどうなのか気になりますよね。
大型で強い台風が通過しているにもかかわらず、雨風が急に弱まることが
あります。
これは、「台風の目」に入っている状態です。
前章で、「台風の目」は、”中心には空気が吹き込めず、雲のない状態となる”
とお話ししました。
なので、「台風の目」の中では雨風は弱まります。
しかも、雨風が完全に止み、晴れることもあるのです。
では、どのくらいの時間、「台風の目」の中にいるのでしょうか?
これは、台風の大きさや速度によるので、はっきりとした数字では示せません。
「台風の目」の大きさは、一般的には20Km~200Kmといわれています。
これまでの台風で「台風の目」の中にいる時間は、数分~1時間程度でした。
「台風の目」がはっきりとしている大きな台風が、「台風の目」の端から端ま
で通過すると、1時間近く晴れることもあるということになります。
台風の目が通過するとどうなる?
「台風の目」の中では、雨風が弱まり、晴れていることもありますが、通過した
らどうなるのでしょうか?
「台風の目」は、雲がない部分となりますが、その周囲は厚い雲で覆われています。
風も強く吹いています。
よって、「台風の目」が通過した後は、また雨風が強くなります。
それも、急激に強くなる場合もあります。
「台風の目」の中に入り雨風が止んで晴れると、「台風の影響はもう大丈夫」と
勘違いしてしまうこともあるかもしれません。
ですが、まさに「台風」が通過中なので、その後も雨風に気を付けなければいけま
せん。
「台風」の進路などの状況に気を付け、油断しないようにしてください。
さいごに
「台風の目」とは、強い台風の中心で、雲が切れている部分です。
「台風の目」の中では、雲がないため、雨風が弱まります。
晴れていることもあります。
ですが、「台風の目」の周辺は雨風の強い状態です。
通過後は、急激に雨風が強くなったりします。
なので、くれぐれも油断しないようにしましょう。
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