どんな季節でも「お昼のお弁当は必需品」なんてご家庭も多いでしょう。
梅雨時期以降は、気温も湿度も高くなるので、「食中毒」にも気を付けないと
いけません。
そこで、夏の気温や湿度に負けない「お弁当」作りのポイントや、適したおかず
や食中毒対策などを見ていきましょう。
一緒に入れると安心な保冷剤などの便利アイテムもご紹介していきます。
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Contents
夏のお弁当に適したおかずは?
中高生のお子さんがおられるご家庭では、ほぼ毎日お弁当を作られていることで
しょう。
そんな「お弁当」ですが、おかずなどのバリエーションにも悩みますが、夏場は
その中身の鮮度も気になるところ。
これから夏に向けてむけて気温が上がってくると、「食中毒」にも気を付けない
といけません。
6月に入ると、湿度が高くなり、日中の気温が25℃を越える日が増えてきます。
このような時期は「食中毒」に注意が必要で、発生件数は、気温の上昇に比例して
増えていきます。
9月ころまでは「食中毒」が最も多く発生する時期なので、お弁当作りには気を付
けなければいけません。
ということで、お弁当の「おかず」を作る際の注意点や夏のお弁当に向いている
おすすめの「おかず」について見ていきましょう。
● 肉・魚・卵のおかずはいつも以上にしっかり加熱をしましょう
特に、手でこねて作るハンバーグなどは、菌が中まで入り込んでいる場合があり
ます。
なので、中心部までしっかり加熱することが大切です。
中心に竹串を刺して透明な肉汁が出てくれば、火が通っているサインです。
ただ、肉や魚をしっかり加熱すると固くなってしまいますよね。
そんな時は、下味をつける際に、塩麹やオイルなどに漬けておくと柔らかく仕上げる
ことができます。
また、ハンバーグなどは、火がしっかり通るように、サイズを小さめにするなどの
工夫をするとよいでしょう。
前日の残り物などをお弁当に入れる場合は、電子レンジ等で一度しっかりと
再加熱をしましょう。
● 生野菜は避ける
お弁当の彩りに便利なレタスやきゅうりなどの「生野菜」は、よく洗ったつもりでも
土壌菌がついている可能性があります。
夏の時期は、野菜を生のままで入れるのは避けるべきでしょう。
お弁当に彩りを加えたい場合、プチトマトなら生のままでも大丈夫です。
ただし、へたを取って洗い、しっかり水気を拭き取ってから入れます。
その他は、彩り野菜を、茹でたり焼いたりして入れましょう。
● お浸しや和え物などはNG
「お浸し」や「和え物」は、時間が経つと野菜から水分が出て水っぽくなりやすいです。
このため、菌が増殖しやすい環境になるので避けた方が良いでしょう。
炒める・揚げるなど、水分が出ない調理法でしっかり加熱をしたり、濃いめの味付けを
したものを入れるようにしましょう。
きんぴらのような煮汁の残らないものがおすすめです。
また、煮物などの煮汁が残るものは、片栗粉でとろみをつけましょう。
● 加熱後手で触れるのはNG
茹でたほうれん草や塩揉みして絞った野菜など、その後加熱をしない食材を手で触わる
のは出来るだけ避けましょう。
手で水気を絞る必要のないブロッコリーやアスパラなどを選ぶとよいでしょう。
ドレッシングや醤油などは、小さな容器に入れて食べる前にかけるようにしましょう。
また、肉や魚は、ひとくちサイズに切ってから加熱するようにしましょう。
●「要冷蔵」の食材に注意
スーパーなどの冷蔵コーナーにおかれている『要冷蔵』の食材は、暑い季節は要注意
です。
ちくわやかまぼこ等の練り製品や食肉加工品などは、炒めたり煮るなどして、しっかり
加熱してから入ましょう。
● 家庭で作ったおかずを「冷凍のまま」お弁当箱に入れない
市販の冷凍食品なら凍ったまま、保冷剤代わりにお弁当に入れても問題ありません。
ですが、自家製のおかずを家庭用冷凍庫で冷凍したものは、解凍時に水分が出やすく、
菌が増殖する原因になります。
自家製の冷凍おかずは、必ず一度電子レンジなどで再加熱します。
そして、しっかり冷ましたものを入れましょう。
夏のお弁当での作り置きは大丈夫?
毎朝のお弁当作りは大変。
「毎朝早起きして1から作ります!」なんて方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、お弁当作りで便利なのは、ずばり ” 作り置きおかず ” ですよね。
前の日の夜にお弁当を詰めておき、翌朝レンジでチンして持って行くだけにしておいたり、
前日の晩御飯の残りや週末作っておいた作り置きおかずを、朝詰めて持って行かせている方
も多いでしょう。
実は、我が家もこのタイプで、とっても楽しちゃってます。
とはいえ、このようなお弁当作りは、夏場はあまり好ましくありません。
その理由は、夏場は高温多湿のため、お弁当内で細菌が繁殖しやすいからです。
子供のお弁当は、朝から暑い日でも、その炎天下の中、学校まで持って行って教室
に置いておくことになりますよね。
なので、食べる頃には痛んでしまっている・・・なんて状況になりがちなのです。
そんな状況を作らないためにも、次の4つの注意点をしっかりと守っていきましょう。
① 消毒で菌をつけない!増やさない!
皆さん、しっかり手を洗ってから調理を行っているでしょう。
しかし、手には目に見えない菌がたくさんついています。
また、手以外にも、調理器具や保存容器も衛生的にしなければなりません。
熱湯やアルコールなどで、消毒を行ってから使用するといいでしょう。
そして、盛りつけの際に、直接手で触れないようにしましょう。
盛りつけは清潔な菜箸を使うのが基本です。
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② しっかり加熱する!
食中毒の原因菌の多くは75℃以上の加熱で死滅します。
肉、魚、卵はいつも以上にしっかり加熱をしましょう。
特に、肉や魚などのタンパク質を多く含む食材は、完全に火を通さなければなりません。
加熱が不十分だと、食べたあとに体調が悪くなる・・・なんてことになりかねません。
肉や魚には、元々細菌が住んでいる可能性が高く、生の部分が残っていると細菌が増え
る原因になるのです。
冬場もそうですが、特に夏場はしっかりと中まで熱を通すようにしましょう。
③ 味付けは濃いめに!
「塩」には、殺菌効果があることをご存知でしょう。
よく昔の人たちは、この「塩」を使って食品を長く保存していました。
お弁当のおかずは、「塩」を利かせたちょっと濃いめの味つけを心がけましょう。
この他にも、殺菌・防腐効果のある食材や調味料を取り入れましょう。
④ しっかり冷めてから冷蔵庫や冷凍庫で保存する!
「冷蔵保存」「冷凍保存」のどちらであっても、粗熱の残っている中途半端な温度
の食品は、細菌が繁殖しがちです。
食中毒の原因菌は湿気の多い、あたたかい環境を好みます。
お弁当の中がそんな状態にならないようにする事が重要です。
なので、水気を残さず、しっかりと冷ましましょう。
その後、冷蔵庫で保存したり、お弁当箱に詰めるようにしましょう。
夏のお弁当にはこんな対策を!
「塩」には殺菌効果があるとお伝えしましたが、他にも「食中毒防止」に役立つ食材
などがあります。
夏のお弁当には、殺菌・防腐の効果のある食材や調味料を上手に取り入れましょう。
・梅干し
・お酢
・生姜
・カレー粉
「お酢」の使い方としては、ご飯に少量のお酢を加えて炊くのがおすすめです!
お米3合に対して、「お酢」小さじ1杯を加えていつも通りに炊くだけです。
これだけで十分に効果を発揮します。
「お酢」の匂いがご飯につくこともありません。
お弁当用だけでなく、夏の普段の炊飯時にもおすすめですよ。
夏のお弁当で保冷剤の上手な使い方と注意点は?その他の便利アイテム
さて、「お弁当」のおかずについてお話ししてきましたが、つづいては「お弁当」の
保冷方法などを見ていきましょう。
まず、基本中の基本ですが、お弁当箱はしっかりと洗い、熱湯やアルコールなどで消毒
しましょう。
特に、蓋などにあるゴムパッキン部分に細菌が繁殖しやすいので、毎回分解して洗うよう
にしましょう。
そして、お弁当を持っていく時は、お弁当と一緒に保冷剤を入れると、食材の保存効果が
ぐっと高まります。
さらに、自然解凍が出来る冷凍食品を1品入れておくのも効果大です。
お弁当箱も今は進化していて、蓋の部分に保冷剤が内蔵されている物があります。
冷凍庫で蓋を冷凍しておいて、持っていく時にその凍った蓋をかぶせて行けばいいだけ。
素晴らしいお弁当箱ですよね。
お弁当箱を選ぶポイントとしては、熱伝導がいいステンレス製やアルミ製のお弁当箱も
おすすめです。
ステンレスやアルミは、保冷剤の効果も持続しやすくなり、夏場にはと重宝しますよ。
また、最近インスタなどで流行りの ” 曲げわっぱ ” のお弁当箱は、保冷剤と一緒に
使うと効果絶大です。
” 曲げわっぱ ” に使われている木のおかげで、余分な水分を吸収してくれ、通気性が良い
のです。
そのため、ごはんが冷めても固くなりにくいうえに、傷みにくいのです。
昔から愛用されている理由がここにあります。
是非とも保冷剤と一緒に使ってあげてくださいね。
お弁当箱も大切ですが、最近では100均アイテムもかなり便利で可愛くなりました。
お弁当を入れる保冷バッグや保冷剤は、トレンドを取り入れた可愛いものが多いです。
お弁当に彩りを添えるバランやカップも、サイズやデザインが豊富です。
水気の多いおかずを入れる時には重宝しますね。
さらに、お弁当上に透明なシートを乗せるだけでOKという便利アイテムもあります。
これは、そのシートに含まれる銀イオンが、菌の繁殖を抑えてくれるというものです。
さいごに、保冷や菌の繁殖を抑える便利アイテムをまとめておきます。
● 抗菌シート
レジャーや運動会など、お弁当を食べるまで長時間かかる場合に、特におすすめです。
● 保冷剤
ケーキなどを買った時についてくる保冷剤でOKです!
お弁当の底と蓋の上において、保冷剤でお弁当箱をはさむ形で保冷すると効果大です。
保冷剤が溶けてくると水滴がつくことがあります。
特に蓋の上におく保冷材は、ティッシュなどで包んでおくと良いでしょう。
● 市販の冷凍食品
お弁当の真ん中に配置して、全体を冷却すると効果的です。
● 冷凍したカップゼリー
市販の小さなカップゼリーを前日に凍らせて、お弁当箱に詰めるだけなので簡単で便利!
デザートとしても美味しいです。
このような保冷や菌の繁殖を抑えてくれるアイテムなどを上手に取り入れて、安心・安全
なお弁当を作っていきましょう。
さいごに
いかがでしたか?
夏の「お弁当」は、細菌が繁殖しやすく、目には見えませんが危険な状態にさらされて
います。
朝から暑い日でも、学校まで持って行って教室に置きっぱなしになる「お弁当」。
お昼までおかずなどが傷まないかと不安になったりしますよね。
特に、お子さんは大人と違って免疫力なども低いです。
なので、夏場の「お弁当」にはひと工夫が大切となります。
衛生面や十分な加熱に加え、しっかり保冷するなどで、菌の繁殖を抑えましょう。
そして、出来るだけ安全な「お弁当」を食べてもらえるように頑張りましょう!
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