スーパーの広告などで見かける『半夏生』。
この頃には「タコ」が売り出されますよね。
「なぜタコ?」と思うと同時に、「『半夏生』
って何?」と疑問に思いませんか。
今回は、この『半夏生』の意味やいつなのか?
についてご紹介していきます。
また、『半夏生』に食べるものについてもお話
していきます。
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半夏生とは|いつ?意味
『半夏生』は、毎年7月2日前後となります。
では、『半夏生』とはどのような日なのでしょうか?
一年を24等分した節目には、それぞれ名前が
ついています。
「二十四節(にじゅうしせっき)」と呼ばれる
ものです。
よく知っている「春分・夏至・秋分・夏至」が
これに該当します。
これとは別に、季節の移り変わりを表現するのが、
「雑節(ざっせつ)」です。
『半夏生』はこの「雑節(ざっせつ)」の
ひとつなのです。
そして、『半夏生』は、
「夏至から数えて11日目」とされていました。
ですが、現在は「黄経100˚点を太陽が通過す
る日」となっています。
これが、毎年7月2日前後ということになり
ます。
また、『半夏生』は、梅雨の終わり頃を指し、
農家にとって大事な日でもあります。
この日は、田植えの目安として、この頃まで
に田植えや畑仕事を終えるべきとされていた
ようです。
この他にも、『半夏生』には、”「半夏生」の
花が咲く時期 ”という説もあります。
▼「半夏生の花」をご存知ですか?
とても不思議な植物ですよ。
『半夏生の花言葉と特徴|白くなるのはなぜ?育て方と管理方法!』
半夏生に食べるものは?
『半夏生』の慣習は、地方により様々のよう
ですが、近畿地方の一部の地域では「タコ」
を食べるそうです。
これは、田植え後に「タコ」などを捧げて、
豊作を祈願していたことが由来となっています。
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「うどん」を食べる地域もあります。
香川県では、麦刈りや田植えの労をねぎらい、
収穫した小麦でうどんを打ち、みんなで食べ
ていました。
稲と違い、こちらは、麦の収穫を祝っていた
ようです。
ほかには、「鯖(さば)」や「餅」を食べる
地域もあります。
「鯖」は、福井県で食べられています。
福井県大野市では、江戸時代より、疲労回復
を目的として「鯖」が食べられてきました。
この頃には、「鯖」の栄養価が高いことが知
られていたのですね。
「餅」は、奈良県や大阪府の一部地域で食べ
られています。
この「餅」は、もち米ではなく、収穫した
小麦で作るようです。
小麦で作った「餅」を田の神に供えて豊作を
願うという風習があるのです。
半夏生にタコはなぜ?
おもに関西で『半夏生』に食べられる「タコ」。
なぜ「タコ」なのでしょうか?
これは、「タコ」の姿に由来するようですよ。
「タコ」の足は8本あります。
このタコの足のように、田植え後の稲がしっ
かりと根付くことを願うという意味合いが込
められています。
また、「タコ」の吸盤も選ばれた理由のよう
です。
タコの足に付いている吸盤のようにたくさん
の稲穂が実ることを願ったとされています。
ほかにも、「タコ」の栄養が関係しています。
「タコ」には、「タウリン」という栄養素が
含まれています。
この「タウリン」は、疲労回復に役立つ成分
として有名ですよね。
このような栄養が含まれる「タコ」を食べる
ことで、田植えなど農作業後での疲れが癒さ
れることを知っていたのでしょう。
さいごに
近年よく見かけるようになった『半夏生』。
『半夏生』は、「雑節」のひとつです。
「いつか?」というと、梅雨の終わりごろで
ある7月2日前後となります。
この『半夏生』には、地域によって食べる
ものが違います。
最近では「タコ」が有名ですが、「うどん」
や「鯖」「餅」を食べる地域もあるのです。
また、「タコ」が食べられることにも意味が
ありました。
豊作を願ったり、疲労回復を目的として選ば
れたのですね。
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