半夏生の意味は花から!?どんな花?特徴や育て方と管理方法!
2018/04/15
最近は、スーパーの広告に ” 色々な日” にちなんだ食品が載っています。
そのひとつに『半夏生』があります。
夏の初め頃に「タコ」が売り出されています。
「なぜタコ?」と思うと同時に、「『半夏生』って何?」と疑問を持ちますよね。
『半夏生』って、実はある植物と関係しています。
今回は、この『半夏生』の意味や花についてご紹介していきます。
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半夏生の意味は花から!?
今年(2016年)の「半夏生」は、7月1日です。
(※)2018年は、7月2日です。
一年を24等分した節目には、それぞれ名前がついています。
「二十四節(にじゅうしせっき)」と呼ばれるものです。
よく知っている「春分・夏至・秋分・夏至」がこれに該当します。
これとは別に、季節の移り変わりを表現するのが「雑節(ざっせつ)」です。
『半夏生』はこの「雑節(ざっせつ)」のひとつです。
『半夏生』は、「夏至から数えて11日目」とされていました。
ですが、現在は「黄経100˚点を太陽が通過する日」となっています。
また、『半夏生』は、梅雨の終わり頃を指し、農家にとって大事な日でも
あります。
この日は、田植えの目安とされており、この頃までには田植えや畑仕事を終える
べきとされていたようです。
『半夏生』の慣習は、地方により様々のようですが、近畿地方の一部の地域では
「タコ」を食べるそうです。
そして、『半夏生』には、”「半夏生」の花が咲く時期 ”という別の説もあり
ます。
半夏生の花ってどんなの?花言葉と特徴
では、「半夏生」とはどんな植物なのでしょうか?
花言葉は、『 内に秘めた情熱 』『 内気 』です。
これは、葉っぱが白く変化するところからつけられています。
そして、「半夏生」は、「ドクダミ科 ハンゲショウ属」の多年草です。
別名は、「烏柄杓(からすびしゃく)」または「三葉白草(カタシログサ)」です。
開花時期は、6~8月です。
葉は、細長い卵形をしています。
上部の葉の脇から、長さ10~15センチくらいの穂のような形をした総状花序(柄の
ある花が花茎に均等につく)を出します。
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ここに白い小花をたくさんつけるのです。
花期になると、上部の葉の表面が白く変色します。
葉が白くなるのは、虫をおびき寄せるために進化したとされています。
このように、葉が白くなるので、「半化粧」とか片白草(カタシログサ)と呼ばれたり
します。
花は独特の香りを持ち、葉&茎は、傷をつけるとドクダミのような香りがします。
また、花期が終わると、葉の色は緑色になります。
何とも不思議な植物ですね。
※半夏生は漢方薬に用いる薬草ですが、生食すると局部的に強烈な毒作用
を発します。
ひどい場合は、呼吸困難に陥ることもあるようなので、口にしないよう
気を付けてください。
半夏生の花の育て方と管理方法は?
つづいて、「半夏生」の育て方と管理方法を見ていきましょう。
★ 植え付け・植え替え
2~3月に植え付けや植え替えをします。
土は、一般的な赤玉土でも育ちますが、粘土質のもののほうが
よく育ちます。
植え付け時には、元肥として緩効性化成肥料を用土に混ぜ込ん
でおきます。
鉢植えの場合の植え替えは、根詰まりしている場合に大きめの
鉢に植え替えましょう。
★ 日当たり・置き場所
「半夏生」は、日当たりの良い湿潤地を好みます。
半日陰でもOKですが、日によく当てたほうが丈夫に育ち、
葉の白斑もきれいに出ます。
★ 水やり・肥料
「半夏生」は、乾燥を嫌います。
地植えの場合は、湿り気の多い環境が適しています。
なので、常に土が湿っているように水やりをしましょう。
鉢植えの場合は、受け皿に常に一定水位にためておきます。
追肥は、地植え、鉢植えともに、春に、緩効性化成肥料か固形の油粕
を土中に混ぜ込みます。
鉢植えの場合は、その後、1か月に1回程度、緩効性化成肥料を施します。
窒素肥料が過剰になると蕾が付かず、白い斑も出ないので注意してください。
★ かかりやすい病気・害虫
丈夫な植物なので、病気や害虫の心配はほとんどありません。
さいごに
いかがでしたか?
『半夏生』は、ただ「タコを食べる日」ではなく、農家にとって重要な日だった
んですね。
また、植物の「半夏生」にも由来していたことが分かりました。
葉が白くなり、花が終わると、葉が緑に変わるという不思議な「半夏生」。
そんな「半夏生」の育つ姿からも季節の移り変わりを感じられそうですね。
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