男の子が生まれて用意した「鯉のぼり」。
その子の健やかな成長や出世を願って、毎年5月5日の『端午の節句』に
あわせて、「鯉のぼり」を飾りますよね。
そんな「鯉のぼり」も、子どもが大きくなってくると、飾らなくなってし
まいます。
そして、その役目を終え、処分するときが・・・。
でも、処分って、「いつ」「どのように」したら良いのでしょうか?
そのまま捨てちゃうのか、それとも、ちゃんと供養したほうがよいのか。
「鯉のぼりの処分」は、一体どうするのが正解なのかを見ていきましょう。
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鯉のぼりを処分する時期は?
『鯉のぼりを処分しようと考えた時』
実は、このときが1番の処分時期かもしれません。
というのも、「鯉のぼり」を飾る年齢については、特にきちんとした決まり
がないからなのです。
「鯉のぼり」には、「子どもの健やかな成長を願う」という意味を込めて
飾るものです。
なので、いつまで飾るかはお住まいの地域やその家庭で決めて良いのです。
となると、「一体どのタイミングで処分すればいいの?」と悩んでしまう
人が多いでしょう。
地域によって飾る時期などもまちまちですが、平均的に見ると、だいたい
お子さんが10歳くらいの時に処分される方が多いようです。
その理由は、お子さんが「鯉のぼり」を飾るのを恥ずかしいからと嫌がる
のが、この時期の場合が多いからです。
また、「鯉のぼり」が劣化したから、という理由も挙げられます。
毎年「鯉のぼり」を屋外に飾っていると、ちょっとの期間だったとしても、
日焼けや汚れなどでどんどん劣化していきます。
どんなに綺麗にお手入れしていても、これは仕方のないことです。
実は、「鯉のぼり」に良く使われているポリエステルは「5~8年程度」。
そして、ナイロンは「3年程度」で、色褪せや生地の劣化がはじまると
されています。
中には、「処分するのはもったいない!」という人もいるでしょう。
しかし、だからといって、ご自身の息子さんや知り合いなどに譲るという
のは、あまりおすすめできません。
「鯉のぼり」は、1人の男の子に対して1つなのです。
その子の身代わりで厄を引き受けてきた物なので、譲るとその厄も引き継ぐ
ことになってしまいます。
それでは、縁起がよくないですよね。
なので、処分の際には、その方法に注意しましょう。
鯉のぼりを処分するなら供養したほうがよい?
では、「鯉のぼり」は、一体どのように処分するのが正解なのでしょうか?
実は、「鯉のぼり」の処分には、大きく分けて3つ方法があります。
「寄付する」「神社等で供養」「自宅で供養」といった方法です。
★ 寄付する方法
「鯉のぼり」がきれいで、状態が良ければ、ただ捨てるのはもったいない
ですよね。
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そんなときは、この方法があります。
「鯉のぼり」はお祝い事に使用するものです。
なので、購入時のお値段はピンキリかもしれませんが、一般的には値の張る
ものです。
そうなってくると、お子さんが生まれても購入できない事情のあるご家庭や
団体もあります。
そんな方々のために、「寄付」という形で、保育園や幼稚園、小学校や各団体
などに譲ることも可能です。
また、地域のイベントに使うために寄付を募っている場合もあります。
「鯉のぼり 寄付 (地名)」で検索してみてください。
★ 神社などで供養する場合
最もポピュラーな処分方法がこちらになります。
「鯉のぼり」も、人形などと同じように、「お炊き上げ」で供養をして
もらうことができます。
人形の供養などを行っている神社は、「鯉のぼり」の供養を行っている
事も多いので、事前に確認してから持ち込むようにしましょう。
よく人形には魂が移ると言われていますが、もちろん「鯉のぼり」にも
その子の払った厄などが宿っています。
しっかりと供養して、お子さんの成長を支えてくれたことに感謝しまし
ょう。
また、供養の際は、「供養料」や「初穂料」が必要となります。
こちらも、事前の確認を忘れないようにしましょう。
★ 自宅で供養する場合
神社で供養することも出来ますが、実は自宅でも「鯉のぼり」を供養する
事ができます。
これなら供養のための料金がかかりませんので、お財布には優しいですね。
供養の方法は、以下の通りです。
② 和紙などの白い紙の上に乗せます。
③ 塩を振り、鯉のぼりを清めます。
④ 手を合わせて、今までの感謝の気持ちを述べます。
⑤ ②の紙で鯉のぼりを包みます。
供養自体はこれで終わりで、この後はお住まいの地域のごみの日に
合わせて処分して大丈夫です。
また、「鯉のぼり」についているポールやワイヤーなどについては、
供養する必要はありません。
こちらも、お住まいの地域のごみのルールに従って処分しましょう。
今まで何年も自分の子供を支えてくれたものだと思うと、手放すのは
ちょっと辛いかもしれません。
処分する際は、感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。
もちろん、「鯉のぼり」を供養するところは、めったに見ることがで
きないでしょう。
それをお子さんに見せてあげるのも、いい経験になるのではないで
しょうか。
さいごに
いかがでしたか?
「鯉のぼり」も人形などと同じで、お子さんの成長を願って飾られる
ものです。
手放す時は、お子さんが小さいころを思い出したり、それももう見る
ことができなくなると思うと辛いかもしれません。
ですが、今までの感謝の気持ちをしっかりと伝えて、お別れをしましょう。
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きっと「鯉のぼり」を処分する頃には、お子さんは、随分とたくましく
成長していることでしょう。
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