広島県の観光名所である「宮島」には、大きな赤い鳥居が建っています。
この大鳥居をバックに、世界遺産『厳島神社』での写真撮影がお決まりとなっています。
そんな「宮島」の「大鳥居」には、実は地元民も知らないことがたくさんあります。
「どうやって建ってるの?」
「近くで参拝できるの?」
「鳥居にお金をのせるのはなぜ?」などなど・・・。
今回は、このような謎の多い「宮島の大鳥居」についてご紹介していきます。
スポンサーリンク
宮島の鳥居は置いてあるだけ?
地元民にとって「宮島」は、神聖な場所だけど、高校の遠足やデートなどでも訪れる
身近なスポットです。
『厳島神社』についての知識はあっても、「大鳥居」については、地元民も実は知ら
ないことがあったりします。
まずは、「どうやって建ってるの?」ということから見ていきましょう。
最初の「大鳥居」は、平安時代末期に建立されました。
その後何度も倒壊しており、現在の「大鳥居」は、「8代目」とされています。
そんな『厳島神社』の「大鳥居」は、総重量が60トンもあります。
実は、この重みで建っているのです!
しかし、ただ「置いてあるだけ」ではなく、基礎はしっかりと固められています。
「大鳥居」の根元部分の地中には、松杭を打ち込んで強化されているのです。
そこに「大鳥居」が自らの重さで建っているのです。
この「大鳥居」は、高さが16.6メートルあり、奈良の大仏と同じくらいです。
そして、棟の長さは、24.2メートルあります。
これは、木造の鳥居としては、日本一の高さ&大きさだそうです。
そんな大きな鳥居が自らの重さで建っていられるのには、構造にもポイントがあり
ます。
主柱プラス袖柱4本の計6本の柱で作られていることで、安定しやすい構造となっ
ているのです。
さらに、材質にも理由があります。
『厳島神社』の「大鳥居」は、主柱に楠(くすのき)が使われています。
この楠は、比重が重いのです。
また、虫に強くて、腐りにくいということで、海中の「鳥居」にはピッタリな木材
ということなのでしょう。
現在8代目の『厳島神社』の「大鳥居」は、明治8年(1875年)に再建されてから、
140年以上建っているのには、多くの知恵と苦労が詰まっているのですね。
宮島の鳥居まで歩いて参拝!
自らの重さで建っている『厳島神社』の「大鳥居」ですが、干潮時には、歩いて近く
で参拝できます。
「干潮時」であれば、足元が悪いですが、歩いて行けるので、歩きやすい靴でお出掛
スポンサーリンク
けされるとよいでしょう。
宮島の鳥居にお金はなぜ?
干潮時に『厳島神社』の「大鳥居」まで歩いて行くと、あることに気が付くでしょう。
それは、「大鳥居」の柱にお金が挟まっていることです。
なぜ、「大鳥居」にお金が挟まっているのでしょうか?
これには、日本の神社などにある俗信が関係していると思われます。
その俗信とは、「鳥居の上に小石がのると願いが叶う」というものです。
『厳島神社』の「大鳥居」でも、鳥居の上に小銭を投げている人々を見かけます。
これは、「鳥居の上に小石がのると願いが叶う」と同様の理由からでしょう。
でも、日本一の高さの鳥居に小銭をのせるのは、至難の業です。
そこで、柱に小銭をはさむようになったと考えられます。
ですが、「大鳥居」に「お金をはさむ」のは、亀裂を大きくする要因になります。
これにより、鳥居の老朽化に拍車をかけてしまいます。
『厳島神社』の「大鳥居」は、国の重要文化財に指定されています。
「神域への入口」である鳥居を参拝する際は、損壊につながる行為はしないように
気を付けましょう。
宮島の鳥居を船で参拝できる!?
『厳島神社』の「大鳥居」は、やはり海中に建っている姿が魅力的ですよね。
干潮時には歩いて参拝出来ますが、満潮時でしたら、船で参拝することが出来るの
です。
この海上参拝は、「ろかい舟」で「大鳥居」を参拝するものです。
「ろかい舟」は、艪(ろ)と櫂(かい)で進む船です。
この舟で「大鳥居」をくぐって、大きさを体感するのもステキですね。
「ろかい舟」は、満潮時のみの10時~16時ころまで運行されています。
乗船場は、『厳島神社』境内入口の近くにある石の鳥居付近となります。
料金などは、下記の通りです。
< 平日 >
大人:800円 小人(4歳以上小学生まで) 400円
< 土日祝日 >
大人:1,000円 小人(4歳以上小学生まで) 500円
※なお、「ろかい舟」は、予約が出来ません。
運行スケジュールは、ホームページで確認できます。
【 ろかい舟 のお問い合わせ 】
(有)宮島遊覧観光
電話:0829-78-1419
さいごに
最近は、観光客が増えて、「宮島」の人気がさらに高まっています。
世界遺産『厳島神社』の「大鳥居」について知識を深めたところで、
ぜひ、「宮島」にお出掛けしてはいかがでしょうか。
「大鳥居」を参拝して、パワーをもらいましょう。
スポンサーリンク
関連記事