お盆休みで帰省した時に海水浴を計画されている方もいらっしゃるでしょう。
でも、「お盆には海には行ってはいけない」との説もあります。
どうして行ってはいけないのでしょうか?
今回は、「お盆の海」についてご紹介します。
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お盆は海で泳いでも大丈夫?
お盆に海で泳ぐのは、「霊に足を引っ張られるから危険」などの霊的な話を聞いたりします。
でも、実際に経験した話は聞いたことがありません。
お盆の期間は、ご先祖様が家に帰ってこられますし、魚など殺生をしてはいけない期間でも
あるので、このような霊的な話が出てくるのかもしれません。
実は、この時期の海で、本当に怖いのは、『クラゲ』なのです。
クラゲは、一年中いますが、このお盆の時期は、クラゲの成長期と重なります。
クラゲは、子どもから大人に成長する時期に大量発生するといわれており、それが、お盆頃
なのです。
また、水温が高いほどクラゲは大量発生しやすいので、水温が上がるお盆頃から10月ころ
までが大量発生の時期です。
子どものクラゲは刺しませんが、大人に成長すると刺すようになります。
お盆までの時期は、クラゲが成長していないのであまり刺されることがないのです。
お盆を過ぎると、クラゲに刺される方が増えてくるので、海で泳ぐ際には注意が必
要となります。
お盆の海にはクラゲがいっぱい!
クラゲは、お盆頃から大量発生するとお伝えしました。
では、どのようなクラゲがいるのでしょうか?
日本に生息している代表的なクラゲをご紹介します。
① ミズクラゲ
日本でよく見かけるクラゲです。
毒性はそれほど強くありません。
痛みも少ないです。
② アンドンクラゲ
電気クラゲと呼ばれるクラゲです。
触手が長いのが特徴で、刺されると痛みを感じます。
③ アカクラゲ
毒性が強く、とても危険なクラゲです。
刺されるとかなりつよい痛みを伴います。
死んでいても触ると危険です。
④ カツオノエボシ
見かけることは少ないですが、とても危険なクラゲです。
激しい痛みを伴い、みみず腫れになります。
刺されたら、傷跡が残りやすいのも特徴です。
お盆の海でクラゲに刺されたら?
海水浴できる期間は短いので、お盆でクラゲが多くても
「行く!」となるかもしれません。
お子さんやご家族がクラゲに刺されたらどうすればよいのでしょうか?
まずは、クラゲに刺されても症状を軽くするために、
「ラッシュガード」の着用をおすすめします。
日焼けも防止できるので、ぜひ、着用させてあげてください。
そして、クラゲに刺された時の症状と対処法は次の通りです。
(毒性の弱いクラゲに刺された時の症状)
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・ピリピリまたはチクチクと痛む
・かゆみ
・軽い火傷のような炎症
・みみず腫れ
(毒性の強いクラゲに刺された時の症状)
・感電したような激痛
・倦怠感
・頭痛や吐き気
・呼吸困難
・その他全身症状
※アナフィラキシーショックを起こす場合もあるので、要注意です。
<<刺された時の対処法>>
★海水で洗う
患部をこすらないように、海水で洗います。
触手や毒針が残っていたら、ピンセットや箸、ティシュを使ってつまみ取ります。
素手では取らないでください。
※真水で洗うと、浸透圧で毒が回りやすくなります。
真水ではなく、海水で洗いましょう。
★毒を抑える
(1)クラゲの毒は、熱に弱いので、40℃以上で温めると、毒性を弱めて、痛みを和らげる
ことができます。
ビーチの砂は高熱になっているので、これをビニール袋に入れて患部にあてて温めると
良いでしょう。
45℃くらいに温めた蒸しタオルで患部を約30分間温めるのも良いようです。
(2)軽症であれば、市販の塗り薬を使用しましょう。
「液体ムヒアルファEX」は、クラゲにも対応しています。
(3)痛みがおさまらない場合は、病院で診てもらいましょう。
さいごに
クラゲに刺されるのは嫌ですが、お子さんにとって、海水浴は楽しいものです。
「ラッシュガード」でガードし、万が一刺されても、早急に対処出来れば、大事には至らない
でしょう。
お盆でも、「海」で楽しい時間をお過ごしください。
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