「柿」は、秋の果物の代表格です。
多くの品種があり、スーパーなどの店頭でもさまざまな種類の柿を見かけます。
今回は、よく見かける品種を中心に、「柿の種類」についてご紹介します。
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柿にはどんな種類がある?
「柿」といっても、品種が多く、1000種近くあるといわれています。
それらの品種は「甘柿」と「渋柿」に分類されます。
「甘柿」と「渋柿」には、どちらにも渋み成分の『タンニン』が含まれています。
しかし、「甘柿」と「渋柿」では、その性質が違います。
「甘柿」・・・『タンニン』が不溶性で、口に溶けださないので、渋みを感じません。
「渋柿」・・・『タンニン』が可溶性で、口に溶けだして渋く感じます。
ここから、さらに、「完全甘柿」「不完全甘柿」「完全渋柿」「不完全渋柿」に分かれます。
(甘柿)
「完全甘柿」・・・種の有無に関わらず、熟して甘くなります。
「不完全甘柿」・・・種が入ると甘くなります。種が少ないものは渋いです。
(渋柿)
「完全渋柿」・・・種の有無に関わらず、渋いです。
「不完全渋柿」・・・種が出来るとその周りにゴマが出来て、この部分は甘くなります。
※ゴマとは、渋み成分である『タンニン』が固まってできた黒い斑点です。
とても品種の多い「柿」ですが、「甘柿」は、20種ほどしかありません。
約1000種もある「柿」のほとんどが「渋柿」なのです。
ですから、スーパーなどには、『渋抜き』された「渋柿」が数多く並びます。
渋柿の種類について
数多く出回る「渋柿」にも、品種によって、甘さや食感が異なります。
代表的な品種をご紹介します。
お好みの「柿」を探す参考になさってください。
★「平核無(ひらたねなし)」
時期:10月中旬~11月上旬
(特徴)
・渋柿の生産量の80%を占め、「種なし柿」として人気があります。
・四角くくて平べったい形をしています。
・果肉はやわらかく、ジューシーでまろやかな甘さです。
★「刀根早生(とねわせ)」
時期:9月下旬~10月中旬
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(特徴)
・「平核無(ひらたねなし)」と同じ形をしています。
・果肉は、硬すぎずやわらかすぎずの程よい食感です。
・甘みが強く、ジューシーです。
★「西条(さいじょう)」
時期:10月上旬~10月下旬
(特徴)
・縦長の形です。
・果肉は時間とともにやわらかくなり、上品な甘さがあります。
・日持ちしません。
ご家庭で栽培して収穫されたり、もらうなどした「渋柿」は、「渋抜き」をしないと
食べれません。
「渋柿」は、「干し柿」にもよく使われており、ご家庭でも簡単に作れますよ。
▼「干し柿」についての記事はこちらです。
「柿は干し柿にしても栄養あるの?干し柿の作り方とカロリーについて」
甘柿の種類と美味しい柿の見分け方
では、「甘柿」の品種をご紹介します。
★「富有(ふゆう)」
時期:10月下旬~11月中旬
・甘柿の生産量の約80%を占めており、完全甘柿の代表格です。
・丸みを帯びたふっくらした形です。
・果肉はやわらかく、ジューシーで、とても甘いです。
・日持ちがします。
★「次郎」
時期:10月下旬~11月中旬
・形は、四角っぽい円形をしています。
・果肉は、ややかためで、食感の良いのが特徴です。
・上品な甘さです。
「甘柿」の代表品種2種をご紹介しました。
果肉がやわらかいのがお好きなら「富有(ふゆう)」。
かための果肉がお好きなら「次郎」をお試しになるとよいでしょう。
そして、購入するときは、美味しい柿を選びたいものです。
美味しい柿の見分け方をご紹介します。
★美味しい柿の見分け方
皮・・・張りとつやがある
ヘタ・・・果実とのすきまがない
重さ・・・重みがある
色・・・全体が色づいている
さいごに
「柿」は、栄養豊富な果物です。
季節の変わり目の体調管理にももってこいの食材です。
色々な品種を食べ比べてみるのも楽しいでしょう。
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そして、お好きな「柿」を見つけてみてはいかがでしょうか。
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